後藤リウ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY (2) さまよう眸』

読書マラソン十八冊目。

機動戦士ガンダムSEED DESTINY (2) さまよう眸 (角川スニーカー文庫)

機動戦士ガンダムSEED DESTINY (2) さまよう眸 (角川スニーカー文庫)

 設定の詳細さと心理描写には定評のある種運命小説第2巻。今回はフリーダム復活からハイネ死亡シーンまで。
 色々と本編での間違い(オーブの慰霊碑の「忘れん」や「保証」条約の「保障」等)も訂正されてました。後、カガリが日本語使っても違和感が無いのがいいですね。(笑)
 今回もやっぱり素晴らしいのは心理描写。特にこれを読まないと、シンは主人公だとは思えません。そういえば、シンの家族死亡原因をつくったのがフリーダムからカラミティに変更されていると言われてましたが、シン的にはむしろああいうモビルスーツを呼び寄せたアスハ家が完全に悪い事になってるみたいです。
 そういえば、メイリンアスランにアプローチをするのもちゃんと描かれてました。とは言っても、メイリンは元々惚れっぽいところがあったらしいんですが。その挙句にグフでアスランと駆け落ちなんだから、凄いよなぁ。しかし、それじゃぁルナマリアが哀しすぎるけど。
 しかし小説版で読むと、つくづく種シリーズって活字向けのような気がするなぁ。でもこういうのは、ガンダムシリーズ共通なのかもしれないけど。序盤で、南米独立問題の事で切り裂きエドの話が(一行だけだけど)出たのも嬉しかった。本編では無視されてるもんなぁ、アストレイ。(涙)
 後、M1アストレイがオーブの少年の憧れだったという事が書かれていて結構嬉しいものがあったり。しかしM1ぐらいで憧れてたら、アストレイロトシリーズを見たら英雄扱いだろうなぁ。
 次回はデストロイ登場! という事は、インパルス対フリーダムで次巻に続く事になるんだろうか。