永尾まる『開花あやし事件帖』

開花あやし事件帖 (怪COMIC)

開花あやし事件帖 (怪COMIC)

 以下感想。
『猫絵十兵衛御伽草紙』シリーズの永尾まるによる一冊。
 時は文明開化後の明治、記者・青山千方が手に入れたのは封印された大妖怪、の「右手」。
 ひょんな事からこの右手=手々丸に懐かれた千方と、彼を殺し右手を取り戻そうとする阿猛丸の三人(?)と妖怪変化との関わりを描く一冊。
 作者のシリーズの定番から、おどろおどろしいと言うより、胸にほんのりと温かくしみいる、人と妖怪の人情話がメインとなっている。
 とにもかくにも、この右手こと、手々丸が可愛くて可愛くて……! とりあえず今分かりやすいので言うと、『仮面ライダーオーズ』のアンクのとても可愛らしい版とでも言いましょうか。でも、こっちの方が先ですからね(何の主張?)!