『天装戦隊ゴセイジャー エピック ON THE ムービー』

第一感想

 手堅い一作。そんな感じ。
 しかし、生身のアクションも火薬も多く、復活ウォースター軍団だとか見所も多く、やはり劇場版を意識させられた一作だった。
 以下ネタバレ有り感想。

時系列

 本作は、ウォースター壊滅後からミラクルゴセイヘッダー復活前……epic 23〜24の間くらいの話かな?
 ゴセイナイトが協力的だったので、とりあえず、ゴセイグランド登場後なのは確実なのかな、と。

オープニング

 オープニングは、宇宙船のチェイスシーンからスタート。って、何だかこのシーン、某有名な銀河戦争を思い起こさせる構図(笑)。

アラタセンサー

 アラタ……センサー敏感すぎ(笑)。ウォースターや幽魔獣との戦いが無い時でも、こんな風にアンテナ張り巡らせてるのだろうか。って、これって護星天使見習いの仕事なのか? 生きていたのか研修中設定!

樋口勝太アナウンサー

 チラっとしか出ていないのに、何と言うイロモノ感(苦笑)。

ランディック族には分かる!

 日本に落下して来た二つの隕石。その内一つは輸送中に何者かに奪われ、ゴセイジャー達はもう一つが展示された博物館に向かう。はたして隕石は無事だったが、中身は偽物。単なる地球の石だった。
 それを盗んだのラシルだったのが……。って、見ただけで石を判別できるランディック族にちょっと噴いたwww 何だその妙なスキルw

ラグナロクの角笛

 地球に落ちてきたのは単なる隕石では無かった。それは、吹くとラグナロクなる星の終焉を呼ぶ、ラグナロクの角笛だったのだ。
 ラシルはラグナロクの再来を防ぐため、そしてウォースターの生き残った幹部達はラグナロクを起こすため角笛を狙っていた。
何故宇宙で起こった現象が地球の神話に!?
 と言う最もポイントを望がツッコムが、そこは僕等のハイドがさくっと解決してくれたぞ! 曰く、

「遠い昔、宇宙で起こった現象が地球に伝わったんだろう」

 と。
 ハイド、キバヤシもびっくりな超推理過ぎるwwwww
 しかし、これで宇宙から地球に宇宙人の文明や風習が持ち込まれた、と言う前例が産まれ、ブレドランの正体やら、カオスを極める一部幽魔獣のモチーフだとかにもある程度説明がつくのだから、これが『ゴセイジャー』の恐ろしい所だ。

ウォースター帝国の逆襲

 膜インと筋グゴンの二人をおいてきぼりにし(パシリにされた、とも言う)チュパカブラの武レドランは彗星のブレドランとなって生き残っていたウォースター幹部達と合流。
 超新星のギョーテンオー、明星のデインバルトとトリオになって、高らかにウォースター帝国の逆襲を宣言するのであった。
 やっぱり、この「逆襲」ってフレーズは『スターウォーズ』を意識してるのかな? となると、本編も最後はウォースターが敵になるのかな? 

復活ウォースター軍団

 ラグナロクの角笛によって復活したウォースター軍団。単なる再生怪人とは違い、角笛によって悪意が世界を支配した事で出現した存在である事がミソ。
 恐らく、角笛を吹いたのがウォースターの一員であるデインバルトであったため、ウォースター軍団が復活したのだろうと思われる。
 ウォースターのエイリアン軍団に欠けていた怪奇、恐怖的な要素が不気味なビジュアルと相まって、やられる前よりも魅力的に見えるのはどういうわけか(笑)。
 ウォースターカフェ、ウォースタータクシー、ウォースター自転車軍団、ウォースター警察と、この辺り色々やりたい放題過ぎて困るwww
 生身アクションありーの、タクシーで暴走ありーの、火薬ありーの、水落ちありーのと、この一連のシーンは大変見応えがあった。

映画ではハブられる宿命の騎士(六人目の戦士)ゴセイナイト

 ゴセイナイト、出番が少なーいッ! でも目茶目茶いい所でやってきたなオイ!
 しかし、ラシルを守るって自分で言ったにも関わらず、その後一切登場しないってどういう事なのかw

ゴセイジャー対ウォースター幹部

 ここでお約束のゴセイジャーと幹部戦がスタート。
 それぞれ、

  • ゴセイブラック&ゴセイブルーVS彗星のブレドラン→チュパカブラの武レドラン。
  • ゴセイピンク&ゴセイイエローVS明星のデインバルト。
  • ゴセイレッドVS超新星のギョーテンオー。

 と言う振り分け。
 やはり劇場版と言うだけあってか、ゴセイブルーの水上移動シーンが妙に気合が入っていて困る。流石ハイド! 伊達にハブられてるわけじゃないね(ヲイ)! そして、ぶんぶんブラックを振り回しながら同時攻撃とか、凄いコンビネーションに燃える。
 それにしたって、ブレドランは武レドランにも変身自由自在って、コイツ自由過ぎる。しかもいつの間にか画面からちゃっかり消えてるし。こいつ、また幹部を見捨てたな!?
 ゴセイ女子組は、イエローのアクションに、ちょっとドキドキ(笑)。考えようによっては、デインバルトはおいしい奴よ(そんな目で見るんじゃないよ)。
 そしてゴセイレッドと超新星のギョーテンオーは、「さすがスーツアクターさん!」と絶賛せんばかりのアクションでした。ゴセイレッドは特に動きが見た目華やかなだけに、凄い運動量を誇っているように思う。あれだけ走り回って跳び回って、さすがだな、と言うのが正直な感想。
 この戦いの中で、ゴセイブラスターに装着したドラゴンヘッダーがギョーテンオーの攻撃を受け負傷してしまう事でワンダーゴセイグレート登場につながっていくのだが……。まさかそんな形でドラゴンヘッダーが戦闘不能になるなんて、思ってもみなかった(笑)。いや、確かに危ない位置についているけど! いるけど!

ワンダーゴセイグレート

 ドラゴンヘッダーが傷ついているので、ゴセイグレートを呼び出せない! 巨大化したギョーテンオーを前に、もはや為す術無しか……と言う所で、ラシルの祈りが奇跡を起こした。
 アラタのゴセイパワーが作り出した白い羽根とラシルの祈りが合わさって、新たにゴセイワンダーが登場! さらにそれがボディを得て合体し、ワンダーゴセイグレートが現れる。
 翼のジョイントの使い方や、尻尾の形状の変化でのバリエーション。そして頭部のパターンだとか、相変わらずよくよく考えるものである。
 そして極めつけは、必殺技のワンダーストライクのインパクト! まさかそうとは! そうくるとは! と、初見時には思わず噴き出す。そりゃあんなのが斧咥えて飛んできたら、もう避ける事も出来ない(笑)。

ED

 EDは、別に五人や望達が躍る事も無い正統派なED。よく何をしたいのか分からない、とかコンセプトが見えない、とか言われる『ゴセイジャー』だが、個人的には、どこまでも「手堅い」だけだと思うんだよなあ。スーパー戦隊シリーズ、と言うか……古典的特撮作品的なフォーマットの中の話で。 
 そういえば、本編OPと劇場版EDが聖闘士だ(それがどうした)。