川原礫『アクセル・ワールド(5) -星影の浮き橋-』
- 作者: 川原礫,HIMA
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2010/06/10
- メディア: 文庫
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以下ネタバレ感想。
能美による策略が過ぎ、新メンバーも加わって、戦力も増したネガ・ネビュラス。
軌道エレベーターに日本のソーシャル・カメラが導入された事により、加速世界に大掛かりなイベントが開催される事に。しかしそのイベントを、加速研究会が狙って襲撃するのだった。
これからの大掛かりなストーリーを想像させる、転換点となる一冊。
加速研究会がイベントで大々的に秘匿されていた心意システムを使用する事で、もはや隠しきれなくなった心意システム。しかも彼らは加速世界に「革命」を起こす事を目的としており、今回の襲撃もある種の宣戦布告でしかなかった。
心意システムを自在に使いこなす加速研究会に対し、ハルユキが新たな力に覚醒する。それはかつて倒したはずの災渦の鎧=クロム・ディザスターだった。
六代目クロム・ディザスターになってしまったハルユキ。その力は圧倒的ながら、現実世界にまで干渉してくるそのシステムは異常と言う他無い。
大きな爆弾を抱える形になったネガ・ネビュラスだが、今後の加速研究会との戦いでは大きな力になる事だけは間違いないので、どう制限をつけてくるか、どんな戦いとなるか興味は尽きない。
そんな加速世界の大きな動きもさる事ながら、リアルの方も大きな動きが。
ハルユキが、年上の女性相手にぼんぼんぼんぼんフラグをたてまくり、今回では黒雪姫とのお泊りまでも! 何かこう、今回のディザスター化も、リアルでいい目に会いすぎたから何じゃないだろうか? と思わせるモテぶりだった。