『仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダーTHE MOVIE 超・電王トリロジー EPISODE BLUE 派遣イマジンはNEWトラル』

第一感想

仮面ライダーNEW電王』最終話「カウントは続くよどこまでも」な話だった。
 ゼロノス編よりも、むしろTVシリーズの『電王』に回帰した印象を受ける。ドラマ部分の余韻が深くて、逆にアクション部分が浮いて見える、と言ういつもの『電王』だった。
 以下感想。

闇と影

 TV本編に近かった今回のNEW電王編だったが、冒頭の演出や、現在の未来が未来の未来を見てしまうシーンは、妙にホラーっぽい。
 無駄にエロい(笑)マンティスイマジンと相まって、所々そういう怖い演出が印象的だった。

マンティスイマジン

 冒頭から最後まで、敵イマジンとして魅力を発揮していた今回の敵イマジン。シリーズ初の女性イマジンとあって、SでもMでも行ける妖しいオネエサマを地で行く、濃いキャラクターだった。
 高い身体能力、格闘能力、二本の鎌を自在に操り、火球や毒の息を吐き、それを利用して自分に有利な戦闘フィールドまで作り出す。敵キャラとしては、相当強力な類のイマジンとしての登場。さすが劇場版だけあって、イマジンのレベルも高い。

敗北!電王ソードフォーム

 チケットを盗んだマンティスイマジンと戦う電王ソードフォーム=良太郎とモモタロス
 しかしマンティスイマジンが女だと分かるや、耐性の無い(笑)モモタロスはあっという間に調子を崩して、右足をしたたか傷つけられて戦闘不能に。
 ゼロノス編も腰をやられ、数ヶ月も野良犬生活を送って、と散々な目にあったモモタロスだったが、今回も酷かった。
 モモタロスデンライナーのイマジン組でもリーダー格なので、別のキャラクターが主役の時には、色々制約をつけられて裏方に回る事が多くなってきている。その分、精神的に他のキャラクターを導く事が多くなっているので、それもモモタロスの成長の証か。

テディ・ディフェンス

 運の悪さが最悪ゾーンに突入してしまった幸太郎。ターミナルで降りかかる様々な不運から幸太郎を守るのはテディ!
 ビー玉を片づけ、水を傘で防ぎ、落ちてくるオブジェを破壊する。こんなに……こんなに契約者に尽くすイマジン、初めてかも知れない……! と、謎の感動。
 モモタロス達なんて、良太郎にとって一切役に立ってないからなあ(言いすぎだよ)。

派遣イマジン・テディ

 マンティスイマジンを追う助っ人として呼ばれた幸太郎。しかし幸太郎に告げられたのは、テディとの契約終了、と言う衝撃的な事実だった。
 実はターミナルからの派遣イマジンだったテディは、次にオーナーと契約し、アレクサンドロビッチになってしまう。
 モモタロス達のように一人の契約者と強固な絆を結び、記憶と自分の時間を手に入れるのではなく、はぐれイマジンとして人の望みを叶えるのでもなく、派遣、と言う形で人と共存している。それがテディが特別、と言う所以か。
 別に望みを叶えても自分の時間が手に入るわけではないが、少なくとも、自分の姿と名前は手に入れる事が出来る。そして何より、人の時間を奪う事も無い。
 テディのように一歩下がる性格をしているイマジンには、天職……と言うより、これしか生きる道が無いのかも知れない。

ジーク登場

 ほんとに、登場しただけ(笑)。
 その上、コハナの世界でも狙えそうなストレートにダウンさせられて……。こいつ、一体何をしているんだw

幸太郎、不運最悪ゾーン

 ああ、やっぱり良太郎の孫……(笑)。
『さらば』ではDC版でしか不運シーンは見られないが、こちらではどこもかしこも不運で絶好調。愛理からのお墨付きも貰って、ことごとく不幸でした(笑)。
 良太郎と違って運動能力も高いだけに、かっこいいシーンと不運シーンとの落差が酷いw

キンタオノ/ウラタザオ

 イマジンが憑依していても、変身すればイマジンを外に出し、武器に変形させてしまう体質だった幸太郎。ジオングの足並みに、ベルトのボタンに意味が無いw
 そんな幸太郎の能力でキンタロスが変身したのがキンタオノで、ウラタロスが変身したのがウラタザオ。
 キンタオノは重すぎて扱えず、ウラタザオはそれなりに使えるが、釣り竿意外の何物でもないので攻撃能力ほぼ皆無。その上、ウラタロスのエロさのせいでマンティスイマジンを悦ばせてしまう始末(コラ)。 
 しかし、鬼ヶ島の時はデネブが憑依してベガフォームになっていたような……? 
 ……ま、あれは不意打ちだったし、デネブのユウ君ラブラブパワーも加わってたから、まあ、いいかw

一度無くさないと、気が付けない大切なもの

 マンティスイマジンと契約した未来の望みは、祖母の早苗との思い出を作る事だった。
 友達や彼氏と遊ぶ事ばかり優先し、祖母との約束を「今度」「また今度」を先延ばしにして言った結果、「今度」が来る事が永遠に叶わなくなってしまった。
 そのため、過去に飛び、早苗と想い出を作ろうした未来。
 そんな未来と早苗。そして幸太郎とテディの関係性を絡めた事で、例え「未来」に失ってしまうとしても、「今」、大切なもののために行動するキャラクター達の姿が鮮明に、感動的に描かれていた。

カウントダウン、再び

 0からが本当の戦いの始まりだと気がついた幸太郎。しかし、再びテディとカウントを行う事に、また格別の意味がある。
 カウントはそのまま、二人が一緒に戦う最後の時間で、でも、0になっても後悔は無い、的な二人の決意の表れ。
 ラストのマンティスイマジンとのアクションは、火薬がぼんがぼんが爆発が夜に映えて、とてもいいシーンだった。

別れと再会

 別れと再会のプロセスが、TV『電王』そのまんま(笑)。
 お約束だけど、やっぱりあのシーンは素直に泣き笑い。二人が一緒になる事が出来て、本当に良かった。
 厄除けと縁結びのお守りのポカも、いいアクセント。
 ところで、テディの腿の部分って、ポケットだったのwww

ないない

 まさかの本人否定(笑)。ちょwwwwwオーナーwwwww

Double-Action Srrike form』

 やっと二人専用の『ダブアク』が登場ー!
 そうか……過去二作では、歌詞作れないくらい存在感が薄かったと言う事か。そういう事か……(ヲイコラ)。
 歌詞中の、

「ずっとずっと Double-Action

 がいいよね!

風鈴

 ED後に早苗の、未来に対するメッセージと風鈴の音色にキュン……!
 風鈴を出していたのは、本人も死期を悟っていたからなのか……。早苗の孫への深い愛と共に、しんみり締めくくったラストの余韻にほっと溜息。

イマジンあにめ

 モモ、それは頭痛いとか言うレベルとかじゃない!
 そして大樹、お前はルパンか、予告状ってwww

次回は

 いよいよトリロジーラストのディエンド編! 『電王』なのにディエンド? とか、公式で言っちゃらめえええっ(笑)!