第36話「Rの彼方に/全てを振り切れ」
第一感想
それでもやっぱり、「俺に質問はするな」なのね(笑)。
復讐ではなく、凪を守るヒーローとして戦い、その結果勝利を得ても、そこだけは変わらないw
まさか、昔から言ってたのか「俺に質問はするな」!?
以下感想。
心を支えるもの
井坂先生が凪に恐怖を与え続け、成長させていた生体コネクタ。しかし、凪のコネクタは成長を止めたまま。彼女の心を支えていたのは、凪を守る、竜の存在そのものだった。
恐怖に対し、支えがあればそれに抗する事が出来る。この事実は、いずれ訪れる対テラー戦で切り札となる?
シュラウド・プロデュース
さらなる力を求める竜にシュラウドが与えたのは、
- トライアルメモリ
- プレゼン用の仕掛け
- モトクロスバイクとコース
- ストップウォッチ
他にもアクセルの装備やダブルの装備、施設まで用意していたのがシュラウドだとしたら、シュラウドがマメ過ぎるw
アクセルトライアル
赤→黄→青と変化してパワーアップするアクセルトライアル。劇場版『超・電王トリロジー』宣伝カラーですね、分かります(何)。
パワーを犠牲に、超高速移動能力を獲得するトライアル。一発で駄目なら一〇発。それでも駄目なら一〇〇発パンチを叩き込め! とか言うシュラウドが違う意味で男前過ぎる。
そんなトライアルを使いこなすため、竜は特訓をする事に。モトクロスバイクに何の関係がある!? と思ったら、ちゃんとバイクにトライアルメモリを挿しこめるギミックが! シュラウド、何この万全な準備……!
宣戦布告
ついに井坂先生が。そして冴子が園咲パパに対して宣戦布告!
井坂先生が園咲パパを前にして、あまりに堂々と「テラーメモリが狙い」と言い放ったと思ったら、まさかの反逆開始! 今回のサブタイトルの「R」はリベンジとか、リベリオンとかも意味していたのか。
しかしここで決着はつけず、テラー・ドーパントに変身した園咲パパを前に、一度逃亡する井坂先生と冴子。単に逃げるだけではなく、ケツァルコアトルスメモリの力を手に入れる事が目的だったのだろう。冴子も会社にいたのは、何らかの準備があったからなのか?
父と娘
冴子と若菜、姉妹対談。
冴子は、園咲パパが本当に愛していたのは若菜。自分はミュージアムの歯車で、愛されてなど無かったと言う。
若菜は、どれほど冴子が若菜に辛く当っても、園咲パパがああいう人間だと分かっていても、どこかで家族だから、みたいな意識が働いているようにも見える。このある意味一般的な感覚は、若菜がミュージアム運営に関わっていた期間が短いからだろう。若菜自身、ドーパントであっても、精神はいい所のお嬢さんだしなあ……。
父の愛を原因とし、若菜に攻撃する冴子。抵抗できない若菜を助けたのは、スミドロン・ドーパントに変身したミック!
若菜を助けたミックがカッコよすぎる! 何この王子様! ちょっとフィリップ、負けてますよ!?
嘘の理由
凪を助ける為、最後の特訓に挑んだ竜。そこであえて一〇秒を切ったと嘘をついたシュラウド。まさかのシュラウドの浪花節に感動していたら、本当の理由はそうじゃなかった。
復讐では無く、守るために戦う竜は、シュラウドにとっては不要。もう付き合うのも面倒くさいから、後はさっさと死んでこいよ、的な意味で嘘をついたのだった。
シュラウド、見捨てやがったー! この切り捨てる非情過ぎる……!
井坂先生と冴子
最後までオトナでアブナイ関係だった井坂先生と冴子。最後の最後で、冴子に愛、的な感情が井坂先生に芽生えた事が意外や意外。
考えてみれば、あの髭剃りシーンなんて、その象徴とも言えるシーンでは無かったか。刃物を他人に任せるなんて、よほど信頼していないと出来ない行為。その後の園咲パパの髭剃りが、オドシ的な意味合いを含んでいた事を考えると、もうあの時点で井坂先生は冴子に……?
霧彦さん、すみません。「大人の男」として、こっちの方が魅力的です(ヲイィィィ)。
Rの彼方に
復讐の果て、竜は復讐を捨て、一人の女性を守るヒーローとしてウェザー・ドーパント=井坂先生を討った。
反逆の果て、報いを受けたように井坂先生は塵一つ残らず消え失せ、冴子は愛する男を喪った。
しかし両者とも、誰かの用意したガイアメモリを使って超人に変身し、自らの信念のために戦う、と言う点では何も変わらない。
井坂先生の最後は、いつの日か、ガイアメモリを使う全ての人間に当てはまる最後なのかも知れない。
シュラウド
最後の井坂先生の口ぶりからして、まさか彼はシュラウドを知っていた?
かつてシュラウドが、園咲パパを倒すために井坂先生を見出していたとしたら……と思うと、色々救えないのでもう考えない。
次回は
次回からは第三部スタート?
何あのゴスロリ!? フィリップと若菜もついに進展? って、こんなタイミングで! と、まだまだ失速はしないようです。