吉村夜『RPG W(・∀・)RL 2 -ろーぷれ・わーるど-』

RPG W(・∀・)RL -ろーぷれ・わーるど-』第二巻。
 新たにエルフのおねーさんこと、エルトリーゼが加わった第二巻。
 しかし吉村夜氏の作品は、色々氏の生活のモットーと言うか、ポリシーが垣間見えて面白い。
 チームのリーダーに徹するため、自分を必死に律している(演じている?)ユーゴ。どうしようもないエロさで決死の覚悟も空回り気味ながらも、
「努力が確実に報われるRPGは素晴らしい!」
 と熱く語るショウ。
 そして一番そのポリシーが垣間見えるのは、やはり敵側の設定だろう。アメリカが核を落とした事を引き合いに出し、
「世の中には善と悪では無く、強者と弱者が存在する!」
 と言いきって現実世界にも力を持ち込む事の出来る邪神復活にまい進するアイツラのある種の潔さには脱帽するしか無い。
 ゲーム内の国の協力を得たユーゴパーティー。キャスパルク復活にまい進する敵サイド。一方、ユーゴ達と同じくゲームの中に入りながら、敵サイドと戦う第三勢力(むしろユーゴが第三勢力なのだろうが)の存在も示唆され、ますます世界が広がっていく『RPG W(・∀・)RL -ろーぷれ・わーるど-』だった。