西川伸司『大怪獣バトル ウルトラアドベンチャー(3)』

 コミカライズ版『大怪獣バトル』第三巻。
 第三巻では、中盤の山場、ペダン星崩壊と、ライバルであるレイオニクス、キール星人のヴィットリオが登場する。
 ナックル星人との戦争にバトルナイザーを利用しようとしたペダン星人。しかし、レイオニクスであるイオを倒すため、ナックル星人側についたヤプールと超獣軍団。さらに改造怪獣EXタイラントのせいで、戦線は大混乱。その果てに、ペダン星は崩壊の憂き目に。
『ウルトラギャラクシーNEO』では一方的にレイオニクスが悪いような言い方をされていたが、実は、ペダン星人サイドの自業自得なんじゃ……と思わないでもないペダン星崩壊劇。
 しかしこの事件を機に、イオはレイオニクスバトルの真実や戦いの悲惨さを実感し、レイ同様、この戦いの元凶であるレイブラッド星人を倒す! と言う決意へとつながっていく。
 実はイオ、第三巻でゴモラの地底穿孔用の超震動波を攻撃に利用する、と言う方法にようやく気がつく。レイは最初の内から使っていたので意外に感じるが、イオがこれまでは戦いなんて知らなかった小学生だった事を考えるとさもありなん。
 だが、これまで尻尾攻撃メインでこれまで戦ってきたってのが、かなり無謀だ……。
 また、終盤でイオ、ヴィットリオに続く新たなレイオニクス・カネゴンが登場。コイツがまた新たな大怪獣バトルの主人公の相棒となるのだが……。という所で次巻へ続く。