上山道郎『ツマヌダ格闘街(7)』

ツマヌダ格闘街 7 (ヤングキングコミックス)

ツマヌダ格闘街 7 (ヤングキングコミックス)

ツマヌダ格闘街』第七巻。
 新たなライバル。鷹羽との戦いを前に修業を重ねるミツルの大きなターニングポイントとなる一冊。
 未だ修業中ながら、今度はドラエさんとの関係に大きく影響を与えそうなキャラクターが二名登場。
 ドラエさんの祖父に命を救われ、ドラエさんの伴侶探しをしている御名本弘志郎。そしてドラエさんに投げられ惚れ(間違いじゃないよ!)して求婚を続ける本物の王子様にして軍隊格闘術の実力は折り紙つきのカイン。
 特に後者は、ストイックでどっちかと言うと内向きな気質の男メインキャラの中では異彩を放っているほどの快活さを誇り、その資金力とキャラクターを武器にしてストーリーをひっかきまわしていく姿が面白い。
 そんな新キャラ二人を前にしたミツルはと言うと、これまでドラエさんから学んだ事をついにフル活用し、新たなステージへと登る。小手先の技術や何やでは無く、まさに新たなステージへ踏み出した、と言える成長を見せる。おまけに、性格もずいぶん前向きと言うか、人間的にも成長し、その変化に驚くことしきり。
 そんな男キャラの成長もさる事ながら、ヒロイン達も大活躍。小学生組から全ヒロイン総出になって、ドキッ! 丸ごと水着・女だらけの格闘大会も! しっかりヒロインの水着の所だけセンターカラー。そんな作者の男気に惚れる(笑)。