三田誠『レンタルマギカ 銀の騎士と魔法使い』
- 作者: 三田誠,pako
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/02/01
- メディア: 文庫
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前回の京都の事件で、右目の力を大きく落とす事になったいつき。
穂波、猫屋敷さんは協会に実質的な人質にされ、アディリシアとは別れざるを得なくなったアストラル。会社をいつき、黒羽、みかん、オルトに加えラピスの五人で回し、担当も新たに影崎さんから、以前テェツィーリエに敗れたクロエに変わった。
そんな大きな変化を受けながら、再び仲間を取り戻すため、アディリシアと再会するため、そしてオピオンとの決着のため、正攻法で社長業に邁進するいつきの成長が著しい一冊だった。
だがまあ、基本ヘタレだったり、無駄にフラグ魔だったりする所は全然変わらないいっちゃんなのだけれども(苦笑)。貴方は両ヒロインがいない間に、いくつフラグを立てるつもりなんですか!?
旧アストラルのメンバーの内、姿を現さなかった最後の一人、穂波の祖母・ヘイゼルの登場と先代社長にしていっちゃんの父・伊庭司の意外な形での登場と、第三部をいい形で切っている。
気がつけばシリーズも二〇冊間近で、クライマックスも近い雰囲気がある。
最近のスニーカー文庫のヒットシリーズはどうもちゃんと終わらないと言うジンクスがついて回っているだけに、きっちりとした完結をお願いしたい。