椎名高志『絶対可憐チルドレン(19)』
- 作者: 椎名高志
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/12/18
- メディア: コミック
- 購入: 7人 クリック: 112回
- この商品を含むブログ (49件) を見る
以下ネタバレ感想。
表紙
今巻の表紙は、ザ・チルドレン+ファントム・ドーター&ミラージュ。ああ、またダブル・フェイスの出番が……!
ファントム・イン・ザ・ミスト
前巻一八巻からの続きとなるファントム・ドーターとの戦い。あるいは、バレットとティム、決死の抵抗戦。
ファントム・ドーターと薫、そして皆本。戦いを通じ、薫が、皆本への思いを、さらに一つ深い部分へと進めていく。その姿は見ていると思わずニヤニヤするほどで、まさにこの中学時代が黄金時代と言っても過言ではないのかも知れない。
彼らの関係もさる事ながら、かつての「主人」であるファントム・ドーターに対し必死に抵抗するバレット、ティムの戦いも見所。
一種の現実逃避とも言える彼らのオタク趣味だが、それが二人にとってかけがえのない友情や決意、もっと言いかえればある種のアイデンティティとなっている。
アニメのキャラクター達に貰った感動のため、現実でも頑張る! 彼らのようなオタクに、自分もなりたいものである。
試験に出る超能力
ザ・チルドレンだって中学生。そんなわけで襲いかかるのが定期試験。彼女達が一人でも、一科目でも赤点を取ったら、局長交代! と言うバベルの危機に、皆本が立つ!……むしろメインは、現実逃避に彼女達が立てるクーデター話かも知れないけれどもw
あたら現実的で、逆に怖い(笑)。
目の前に「皆本が一日何でも言う事を聞く」と言う餌をぶら下げて、勉強を始めた三人。
しかしながら、三人の中で一番ムラっ気があって集中力に欠ける薫。彼女が現実逃避に選んだのがパンドラ、お宅訪問! もうテスト前の現実逃避ってレベルじゃねーぞ(笑)!
パンドラの意外な基地の姿。将来の女王としての姿などを連想させつつ、あくまでテスト勉強に落とし込んでいくシナリオがさすがベテランです。
一方、このテストのご褒美で泣きを見たのが葵。皆本に、女心を読めとか言うのがもはや酷な話……ッ!
さぷりめんと
今回ぐらいから、さぷりめんとと本編の連動が強くなってきた感じが。
具体的には、「ファントム・イン・ザ・ミスト」におけるパティの参戦。さらに、笹目双子の話だとか。
と言うかあの笹目双子! 何だあの変態共!? それが谷崎が主任になるというのだから、これがもう大変な事になるのは目に見えているわけで……。
ツッコミ役のナオミに、物凄くご愁傷様なのだった。
書き下ろし
- ウツミさんのお母様、貴女は一体どんなご趣味を……!?
- 「なぜおいどんをそんな目で見つめるでごわすか!?」先生、こういうのホント好きになったなぁ(笑)。
- 皆本、恋愛力向上シミュレーション。誰向けのゲームだーwwwww!?
- って、皆本は最初から、女が気配りを求めちゃいけないタイプのような気がするw