第1話「Wの検索/探偵は二人で一人」

ストーリー

 風の街・風都で私立探偵を営む翔太郎。だが彼の探偵師匠の娘・亜樹子により、いきなり事務所解散の窮地に陥ってしまう。
 そんな彼の元に人探しの依頼が舞い込み、早速調査を開始する翔太郎。だが、期せずしてドーパント犯罪に遭遇してしまうのだった。

第一感想

 平成ライダー一〇周年企画秋の陣、『仮面ライダーW』ついにスタート!
 架空の街。探偵。毎度ながら、特異なデザイン。かつ、二人で一人の仮面ライダー……と、斬新な要素がてんこ盛りの『W』だが、思いのほかしっくりきていてビックリ。
 これはこれからも期待できそうでわくわく。
 以下感想。

オヤッサン、死亡!

 アバンでいきなりオヤッサン死亡ー! な、なんだってー!?
 園咲家に捕まっていた、あるいは利用されていたか何かしていたフィリップを助けようとする中、死亡したオヤッサン。翔太郎とフィリップは、ダブルに変身し圧倒的な戦闘力を発揮してその場を脱し今に至る……と言う事らしい。
 無音の変身! 輝く複眼! たなびくマフラー! と、いきなり心を鷲掴みにされてしまったビジュアル。
 園咲家との戦いは、すでに始まっていた、と言う事か。

OP

 音楽とアニメ部分がハードボイルド……!
 そこはかとない、(いい意味での)時代遅れ感が翔太郎のキャラにあっていて好感触

風都

 ストーリーの舞台となる架空都市・風都。
 風とエコの街、と言う設定を無数の風車がビジュアルで分かり易く見せてくれている。『ディケイド』の背景ロールならば、やっぱりあの巨大風車が出てくるんだろうなー、と特徴が一目で分かる。
 架空の街が舞台になるのはライダーシリーズでは珍しい(と言うか初めてか?)なので、今後の造り込みに期待。

メインキャラクター

 とりあえず、三人の印象を。

左翔太郎

 文字通り、左側担当だから「左」で翔太郎。名前は、原作の石ノ森先生からか?
 ハードボイルドをモットーとし、「どんな事にも動じない男の生き様」と語って見るものの、実例として本を出したり、亜樹子の立ちのき勧告にコーヒー吹くなど、動じまくってる姿にこっちも吹いたw
 しかし、地味な聞き込みをきっちりこなし、各種アイテムを使いこなし、刑事と利用し利用される関係を築き上げていると、探偵としては中々優秀な模様。
 一人ナレーションとか、ハードボイルドになりきれていないハーフボイルド感が愛しい。

フィリップ

 園咲家に捕らえられていた、ストーリーのキーパーソン。別名、人間グーグル(笑)。地球の本棚の検索シーンは、ビジュアル的にも印象的。
 翔太郎が行動派探偵であるのに対し、フィリップは安楽椅子探偵として設定されている。そりゃ、地球の本棚なんて便利なもの持ってたら外に出る必要性は無いよなあ。裏を返せば、フィリップが外に出る時が来る、と言う事なんだろう。

亜樹子

 視聴者に代わって翔太郎にツッコミを入れるキャラクター。オヤッサンの娘ながらその死を知らず、今日も元気にツッコミ役。
 しかし、あのスリッパはどうして標準装備何だよ(笑)。

園咲家の怪人達

 風都にガイアメモリをばら撒く黒幕・園咲家の人々。
 全員がダブルの持つダブルドライバーのプロトタイプであるベルトを使って変身、と言う設定もあり、幹部クラスのドーパントへと変身可能。
 だが、いきなり結婚問題とかこちらも波乱のドラマがある様子。え、これは何? お父さんがドーパントに変身して婿殿を殴り倒すとか、そんな流れですか(ぇー)?

ドーパント

 USBメモリに似た謎のアイテム・ガイアメモリを体に刺す事により、超人化した人間。それがドーパント
 腕にガイアメモリを刺すビジュアルが、思いっきり薬物中毒を連想させてちょっと複雑。ううむ、シャレにならない(苦笑)。

仮面ライダーダブル

 まず、ナレーションが暑苦しーい(笑)! 立木さん気合い入ってるっ!
二人で一人の仮面ライダー」は、翔太郎の体にフィリップの精神が一体化する事だった。
 ある意味『電王』の良太郎とイマジン達との関係に似ているかも知れないが、戦闘中にフィリップが勝手にメモリ変えたりと、あくまで両者が対等なのが違う所。『電王』組は、イマジンが表に出ているように見えても、実質特異点が舵取りしているし。
 メモリを変える事で多種多様なフォームに変化可能。フォーム数が初期段階から最も多いライダーだけあって、今後のフォームが楽しみ。
 必殺のライダーキックがいきなり左右分裂している所で、やっぱり盛大に吹いたがw
 お前はどこのあしゅらさんだw 

リボルギャリー

 謎のドーパントに連れて行かれた戸川を取り戻すため、リボルギャリーが発進! って、ええええええ!? そんなもん発進させてたら、フィリップがどこにいるかとかすぐ分かりそうなもんなのだがw
 まあ、そこは園咲家がわざと見逃してる、と言う事なのかな?
 だがこの手の秘密基地やメカ、そして架空の都市を守るヒーロー、なんて設定だけ見ていると、『バットマン』を連想してしまったのはここだけの秘密だ。

次回は

「Wの検索」後編。次回はリボルギャリーで巨大戦?