高山瑞穂『機動戦士ガンダムALIVE(5)』

機動戦士ガンダムALIVE(5) (KCデラックス)

機動戦士ガンダムALIVE(5) (KCデラックス)

 今さらすぎる……! しかし人生にいまさら何て事はないんだZE! と自分で自分をごまかしてみる漫画感想。
機動戦士ガンダムALIVE』完結巻。
 前巻、「未来へ!」とまるで打ち切りめいたラストを見せた本作だが、この完結巻も、連載当時の『コミックボンボン』の廃刊やら何やらの都合で、こちらも非常に打ち切りっぽい匂いが漂っている。

「俺達の未来のために!!」

 と、言いつつ∀ガンダムでデビルガンダムにつっこんでいく姿は、もう完璧に打ち切りだ。
 しかし、

「未来は決して一つじゃない。
未来は自分で選び取るものだ。
だから今は進もう。
一歩ずつでもいい。
自分の信じる、自分の未来へ――。」

 と言うテーマを最後まで描きり、ガンダム漫画史の中に確かに名作として残ってしかるべき作品になったと思う。
 だが結局、最後まで何故あれほど多種多様なMSが登場したのか? と言う疑問は語られるじまいだったなぁ。まあ、楽しいから、よかったのだが。