第二十一幕「親子熊」

ストーリー

 茉子を誘ってファミレスで涼む千明は、そこで父・蔵人と再会する。親としてはともかく、侍としては物足りなさを感じる千明は蔵人に冷たい態度を取る。
 だが彼らの居るファミレスに、アヤカシ・ササマタゲに外道に変えられたサラリーマンが立て籠ってしまうのだった。

第一感想

 今回は『ディケイド』よりも『シンケンジャー』の感想を先行させて。
 どうも時系列が、『シンケン』第二十幕→『ディケイド』第24話→『シンケン』第二十一幕→『ディケイド』第25話となっているようなので。
 コラボに際し時系列までもしっかり計算に入れているとは……まさにスーパー小林靖子さんターイム!
 以下感想。

黒子・士

 ううむ、『シンケン』サイドから見れば、フツーに黒子として士が馴染んでいる(笑)。

今週のげどうけ

 船の中、シタリばかりかドウコク、太夫の姿までもない。
 シタリはチノマナコの変化を調べにこの世に行っている、と解釈できても、ドウコクの姿までも見えないのはおかしい。まさか、ドウコクは船にもいられないほど機嫌が悪くなってるのか……(船にいると船が壊れる?)?
 あるいは、太夫と避暑にでも行っているのかも知れない。自分の精神衛生上、是非そっちの説を採用して下さい。

アヤカシ・ササマタゲ

 今週のアヤカシはササマタゲ。人の頭に卵を植え付け、お手軽に人間を外道に変えると言うアヤカシ。
 十臓や太夫が生きながら三途の川に入った事を考えるとずいぶん外道のランクが低いように見えるアヤカシだが、それでも外道に変わった人々の凶行をさも愉快そうに手伝っているあたり、こいつも相当な外道アヤカシ。
 しかし、卵が炎でゆで卵に変わっただとか、無駄にアクションが面白い奴だった。いかにも一話限りのやられ役なのにw
 そしてコイツ、オカマ系キャラの常か動きが無駄に気持ち悪かったw

病院→写真館

 そう言えば最近すっかり忘れられたこの設定。今回は、『シンケン』世界の病院が写真館に変わったらしい。そう言えば、ディエンドの世界では何に変わったんだろう?
 腰痛の治療に行ったジイが、栄次郎とひょんな事から意気投合、するのは『ディケイド』で。

親子熊

 今回のメインは、千明とその父、蔵人の二人。最初から他のメンバーより一段劣っていた千明。その原因が父にあるとして、蔵人に冷たい態度を取る千明。
 しかし普段の言動やファッションセンス。ファミレスに行ったらパンケーキと、すっかり父親に似ている所が微笑ましい。

谷蔵人

 他の四家と違い、千明に侍として厳しく当たっていなかった蔵人。しかし侍としての実力は劣るどころか、千明より数段高みにある。
 それと言うのも、早くに亡くなった千明の母――つまり、妻の「(千明が)とにかく明るい子に育ってほしい」と言う願いを、侍としての使命よりも優先して育てていたためであった。
 侍としての使命よりも、夫として、そして父親として、一生懸命、かつ自由にやって来た、まさに一人の侍である。大石内蔵助のごとき昼行燈系の侍だった。
 しかしそうであっても、外道衆とそれなりに戦えるレベルにまで千明を仕込んでいるのだから、「師」としても相当レベルが高い人だったのだろう(千明にそこまでの才能があったとは、どうしても言わないw)。
 是非とも再登場を期待したいキャラクターだ。

一番槍・千明

 メンバー中最も未熟であるが故に、メンバーの中で誰よりも成長の可能性に溢れた千明。
 それ故にヌケた所もまだまだあるが、それが千明メインのエピソードでは、いつもいい塩梅に働いている所が、まさに脚本の妙。
 侍としても、モヂカラを扱う職人としてもとび抜けた才能を持つ源太の加入で、「もっと頑張らないと」と自覚した千明だったが、最初は見くびっていた最も身近な人物の高い実力を目の当たりにして、さらなる奮起と共に走る姿は非常に爽やか。
 無知の知、とでもいうか。超えるべき存在の強さを正確に理解する事が、千明にとっての成長だった事が印象深い。

鳴滝の接触

 一人で歩いている丈瑠に、「ディケイドは破壊者、悪魔」と吹き込む鳴滝。
 ええっと、どう見ても、若者を誘惑する怪しい中年にしか見えません。本当にありがとうございましたwwwww 

ED

EDが劇場版仕様にー! 馬上アクションなんかも凄そうで公開が楽しみ。しかし一番気になるのは、源太と十臓の対決か。あの二人、ちゃんとお互いの正体知った上で戦ってるのだろうか?

次回は

「殿執事」……執事!? 執事ですと!? 我らの殿が執事って……(妄想中)。ぶふっ(鼻血)!
 おのれ『シンケンジャー』! 来週はTVの前の婦女子と自分を萌え殺す気か! ちっきしょおおおおおお!
 いいぞ、もっと萌え殺してっ(ぇえー)!
 でもさっき脳内で、「あくまで、侍ですから」とか、「あくまで、殿ですから」とか変な方向に妄想が走っていってしまったのは内緒だ(ヲイ)。