岩佐まもる『コードギアス 反逆のルルーシュR2 ナイトオブラウンズ』
コードギアス 反逆のルルーシュ R2 ナイトオブラウンズ (角川スニーカー文庫)
- 作者: 岩佐まもる,玲衣,大河内一楼,谷口悟朗
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/12/27
- メディア: 文庫
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こちらは『ザ・スニーカー』に連載されていた短編集で、本編とは違い、内容はタイトル通り、ナイトオブラウンズを中心に描いたものになっている。
意外な素顔を見せるジノ。マリアンヌに寄生(?)されているアーニャの戸惑い。時間は過去へ飛び、かつてラウンズの一人だったマリアンヌとビスマルクを描き、最後には仮面の男「ゼロ」として生きるスザクの姿を描く。
この短編集で最も「怖い」キャラクターがマリアンヌだろう。
本編でもルルーシュの母親幻想を盛大に破壊してくれたマリアンヌだったが、この短編集で描かれたマリアンヌの本性は怖すぎてアニメでは描けない!
「決して自分を曲げない人間」として描かれ、皇帝シャルルと共に歩むと決めた自分を曲げないためになら、例えばルルーシュが息子であっても邪魔をすれば斬り殺す! と覚悟完了……と言うか、ごく自然にそう考えている恐るべき女。いや、あーた、その人、シャルルの息子でもあるんですが……。
ルルーシュやスザクでは出来ない事を平然とやってのける! そこに痺れる憧れ……られねえ(笑)。
黎星刻が、ルルーシュの知性にスザクの武勇と言われた男だったが、マリアンヌは病気の無い黎星刻とでも言おうか。その上、性格は最悪。これを踏まえて第一期を見直すと、ルルーシュの戦う動機の一つにマリアンヌがある事が微妙に悲しくなってくる……。