EX006「闇の向こうに浮かぶ贄」

ストーリー

 瑶からスタビライザと「大事な手紙」を交換するよう要求される朱浬。必死で逃げ回る朱浬達を、瑶とそのアスラ・マキーナ白銀が襲う。

第一感想

 三話に続き、神懸かったアクションシーン再び!
 朱浬と白銀の戦闘や、障テ鐵VS白銀の同型機同士の戦いも迫力満点! しかし個人的に一番注目したのは、障テ鐵がスタビライザを喰ってしまうシーン。そうか、口じゃなくて喉なのか。適度に気持ち悪くて、同時にかっこよくてなんかこうよかったのです(もっとましな言い方をしろ)。
 以下感想。

GDメンバー

 冒頭、瑶の同僚とも言えるGDメンバーが顔を出している。そこで瑶が倒していたり、彼らが登場している場所は、この先のストーリーで重要な意味を持つもの。
 原作通り、では無く、ちゃんと先の展開を見すえてキャラクターを登場させている事が分かる。『アスラクライン』はキャラクターや専門用語が多いので、巧いやり方だと思う。

乙女ガード

 美女と美少女に体を拭かれている……と書くとまるでハーレムのようだが、肝心の智春は乙女ガード(笑)。
 いやでも、多分、普通は驚く。あれで喜べたら、それはきっと心が「王」であるに違いない。

瑶と白銀

「大事な手紙」とスタビライザを交換すると言う交渉を蹴り、逃げる朱浬。しかし瑶が操るアスラ・マキーナ白銀の空間切断能力により、攻撃は空間の狭間に吸い込まれ、逃げても逃げても空間を移動されて追ってこられ、たちまち追い詰められていく。
 アスラ・マキーナの体を一部だけ召喚し、空間を切断するなど、瑶のハンドラーとしての実力の高さがうかがえる。
 と言うか、智春が「障テ鐵の体を影から完全に出現させないと能力を使用できない」のはともかくとして、「そもそも能力を把握していない」と言う事は大問題だなぁ(笑)。

朱浬の戦い

 今回のエピソードでは、朱浬が全身全霊をかけて戦ったが、いつにもまして装備も充実。四肢のミサイルはもとより、飛行ユニットに護法榴弾砲。ガトリングやら何やらと、そして虎の子の魔弾まで使用!
 原作では、彼女は「機巧化人間(フェミナ・エクス・マキーナ)」と呼ばれるサイボーグであり、切り札として使った魔弾も、自身をベリアル・ドールとし、一時的にアスラ・マキーナと同等の攻撃を可能にする、と言うもの。
 まぁそれを必要以上にアニメで説明するのは野暮と言うもので、事実「これは凄いんだ!」ってな感じに「絵」で説明されていたのが印象的だった。この話、と言うか第一生徒会関連の話は、次回にやるのかな?

朱浬と紫浬

 朱浬はスタビライザを分解し、構造を解析し、瑶の白銀のベリアル・ドールにされている双子の姉妹・紫浬を助ける事が目的だった。
 しかし、朱浬は白銀のベリアル・ドールの事を「朱浬姉さん」と呼ぶ。そして、記憶を失った朱浬は自分自身を「紫浬」と言っている。
 二人は、かつて天才的な子役だった……。と言う事は、現在朱浬として活動しているのは実は「紫浬」であり、白銀のベリアル・ドールにされているのは「朱浬」である、と言う事かも知れない。
 瑶本人も二人を見分けられなかったと言う事だから、飛行機事故の際、「取り違え」があり、それを隠したまま朱浬=紫浬は活動している、と言う事なのか……?
 と、これは現在原作でも謎とされているが。

風邪の特効薬

 まずはじめに、設定では射影体はハンドラーの脳の一部を媒介として姿を維持しているので、ハンドラーが体調不良になると当然射影体にも影響が出る。と言う事を覚えていて下さい。そうでないと、智春が単なる足手まといなアッーな感じな人に(笑)。
 あと全然大丈夫じゃないよ保健委員の設定! 同じクラスの美少女にあんな姿見られたら、ある意味死んだも当然だな(ヲイ)。

障テ鐵VS白銀

 座薬(笑)で智春の治癒と同時に操緒、そして障テ鐵も復活し、ここに障テ鐵VS白銀の同型機による壮絶な戦いが始まる!
 白銀の空間切断能力を前に、ついに障テ鐵も固有能力を披露。空間を歪める重力球の生成=重力コントロールが障テ鐵の能力。空間を重力で歪める事で対等に戦うものの、肝心のスタビライザは障テ鐵が食べてしまって水入りに……。ダメじゃん!

お姉さま

 朱浬さん……現お姉さんキャラにそんな過去がwwwww

操緒、転入

 これまで幽霊だった操緒が、智春や嵩月と同じクラスに転入してくる。皆にも射影体が観えるようになる、と言うのがスタビライザの能力だったらしい。
 まぁ、射影体に影響を与える、と言う点では重要ではあるが、ベリアル・ドール解放につながるものではなかったような……。
 本来はもっと重要なキーアイテムとなるのだが、それが明かされるのは原作でももう少し後の話。

次回は

「無情な空に散った夢」
 朱浬、紫浬、瑶の三人の過去編か?