第九幕「虎反抗期」

ストーリー

 変身し、剣の稽古に励むシンケンジャー。その稽古の中で、千明は丈瑠をも上回る流ノ介の技に感心する。
 だが行方不明になっていた虎折神まで操るアヤカシ・ヒトミダマの術により、流ノ介が操られてしまう。

第一感想

 十臓の中の人、登場!
 何て言うか、やっぱりこの人は存在感がある。
 そして、丈瑠、ドウコク、十臓間で男だらけのトライアングラー勃発の予感(笑)。
 以下感想。

丈瑠と流ノ介

 変身した状態でも稽古に励むシンケンジャー。シンケンレッドとシンケンブルー=丈瑠と流ノ介の立ち会いから、千明は流ノ介の技量が、技だけで言えばあるいは丈瑠をも上回っている事に感心する。
 さすがシンケンジャー家臣衆筆頭・流ノ介、普段はアレだけど(笑)、実は凄い男であった。そして、それを見抜けるようになった千明も、ちゃんと成長している事が伺える。
 そしてやはりさらっとではあるが、流ノ介の剣技を「綺麗」と評することはは、千明以前にその事を見抜いていた事が分かる。

ドウコクと十臓

 先週、太夫を助けた十臓。ドウコクの所にやって来たのは、シンケンレッドに手を出す事についての義理立てであった。
 対してドウコクは淡白な反応。確かに志葉家にバラバラにされ封印されたのは事実であるが、今は人間を苦しめ、三途の川を増水させる事が意趣返しである、との事。
 ううむ、この辺り、よくいる一山いくらの悪役と違う、ドウコクの器の大きな所だ。
 しかし、ドウコクが気がつかず、十臓だけが知る丈瑠の秘密が何やらあるようで……。
 それを知れば、ドウコクとて自分で丈瑠を狙いに来る程の秘密が丈瑠にはある、と言う事か? そしてそれは、生身で三途の川に入った十臓だけが知る事なのか? 元黒子だった朔太郎の例もあるし、十臓も昔はシンケンジャーと関わりがあった人間だったのかも知れない。

ヒトミダマ

 人を操る力を持つアヤカシ・ヒトミダマ。
 虎折神を、そして流ノ介を操って、自らは高みの見物を決め込む、実に性格の悪いアヤカシである。と言うか、アヤカシは総じてそんなのばっかか。
 太夫の「腹でも切らせろ」と言う言葉をまともに聞いていれば、やられる事も無かっただろうに……。いや、それをやられると、今度はシンケンジャーが困るのだが。

真剣勝負

 流ノ介と一騎打ち。向かい合う丈瑠。
 その戦いを通じ、二人の決定的な違いが十臓から語られる。
 流ノ介の腕は立つが、それはあくまで道場剣法。あくまで相手から一本を取るための剣技。対して丈瑠は、実戦を通じ、相手に一撃を入れるために培った実践剣法。地形を利用し、拳足を用いる剣技だった。
 普段から刀をかついでいるのも、疲労を抑えるためのもの、との事。
 さすが殿……! やっぱり凄い! と素直に唸った一幕。しかし、逆に言えば、道場で呑気に稽古できるほど、丈瑠の人生は楽なものでは無かった、と言う事の裏返しだったのだろう。
 それ故に「いつまでも殿の仮面を外せなかった」丈瑠だったが、家臣達とのふれあいの中、だんだん「素」の自分を表現できるようになって来ている。その事と十臓の接近が、逆にこれからの大波乱を予感させる。

虎折神/トラシンケンオー

 今回取り返した虎折神。ディスクが車輪、手足がドリル! と言う何とも斬新なデザインの折神。
 そしてもっと斬新なのが、侍武装状態のトラシンケンオー! おまッ頭ドリルだらけですよwwwww
 おまけに必殺技は虎ドリル突撃! トラドリルブレイク! 殿のドリルで天を突け!? 殿の信じる、お前を信じろ!?

次回は

 兜折神、舵木折神、虎折神が合体し、新たなメカ登場! CMでバレちゃったけど(笑)。
 そして千明メインー!