2nd season #25「再生」
ストーリー
ついに刹那とリボンズの戦いが始まった。それぞれすべてをかけた戦いの果て、世界は新たな再生の時を迎えるのだった。
第一感想
……あれ? ミスター・ブシドー来なかった!?
とりあえず第一声がそれって自分でもまずい事は分かってる(苦笑)。
てっきりリボンズ戦の後にブシドーがやって来るとばかり思っていたのに……。そんな自分の予想をあっさりひっくり返す『00』セカンドシーズンもついに最終話に!
以下感想。
リボーンズキャノン
ついに姿を現したリボンズ専用機。その名もリボーンズ・キャノン!……え゛? そんなネーミング(笑)!? 自分の名前をガンダムにつけるって、それはどんな中二病だよリボンズ・アルマーク!
とネーミングはまずいものの、その強さは反則クラス! これまでソレスタルビーイングやアロウズが培って来た技術が惜しみなく投入されたスペシャル機となっている。
- ガンダム+支援機の背面合体
- ツインドライヴ
- ファング
- 電磁鞭
等など。しかし基本コンセプトはアレハンドロのアルヴァトーレと変わらない所が何とも言えない(苦笑)。
ヒリング、リヴァイヴの最後
ヴェーダのバックアップを失いながらも、それぞれイノベイダーの誇りを賭けて戦う二人。
その姿は、四年前、リボンズの策略で追い詰められながらも決して戦いをやめなかった刹那達に重なる。しかし、自分達がイノベイドである事も知らされていなかった二人に勝ちの目などあるはずもなく、ライルとアレルヤ/ハレルヤによる二人は撃破されてしまうのだった。
二人とも、初期から健気に頑張ってきただけにちょっと可哀そうに思えてくる。いや、ヒリングは別にいいけど、リヴァイヴが……(コラ)。
戦い続ける男達
サーシェスを撃ち、ケルディムはボロボロでも最後まで戦い抜いたライル。そして復活したハレルヤと共に、まさに「真の超兵」を体現した強さを見せつけるアレルヤ!
これまでアレルヤがパッとしなかった理由が分かった。ハレルヤが復活した状態では、ソレスタルビーイングの中でも強さがトップクラスだからだ(笑)。
その強さを制限する「縛り」が、これまでの「マリー!」だったんだなぁ。
因縁の戦い
戦いの中、ダブルオーライザーの太陽炉を一つ奪ったリボンズはラッセが乗り捨てた0ガンダムを発見。太陽炉をセットし、再び自らの愛機に登場する。
対して刹那も、トレミー2から射出されたエクシアR2(リペア2?)に搭乗し、再び対決となる。
刹那をソレスタルビーイングへと導いた0ガンダム。そして四年前共に戦いぬいた、対ガンダム戦用ガンダムたるエクシア。
二機の動力炉はさっきまでダブルオーライザーのツインドライヴだった……と、皮肉すぎる組み合わせ。予想できたミスター・ブシドー登場に代わり、予想できなかったこの二機の戦いには「やられた!」と唸るばかり。
マリナの手紙と歌
ファーストシーズンの刹那の手紙を連想させる、マリナの手紙朗読と歌をBGMに、刹那とリボンズの戦いは決着する。
「他者と幸せを共有する」事が平和のために必要。そして、刹那の幸せを思うマリナの祈り。
だがそこで繰り広げられているのは、人類を下等なものとし、つながる事を由とできないリボンズとの虚しさすら感じさせる戦いだった。
他者との共感やつながりを拒絶した時、そこに起こるはこのような虚しい戦いばかり……。そう思わされる戦いだった。
再生される世界で
リボンズとの戦いが終わり、新たなに再生される世界。アロウズは解体され、カタギリ叔父さんは切腹。……切腹!?
情報統制を認め、新たな再生へと世界は動きだしていく。
アザディスタン
これまで圧倒的弱者の立場であった中東はアザディスタンが再建されたのは、新たな再生の象徴とも言える。マリナがちゃんと姫に戻っていてよかった。いや、ほんとよかった。
でも、刹那と道は決して交わらない。それが二人が恋人では無く、もっと違った関係を示すものと言えるのだろう。
幸せのコーラサワー
コーラサワー生きてたーwwwww
おまッ心配かけさせやがってwwwww
見事にカティ大佐とゴールインし、不死身のコーラサワー改め幸せのコーラサワーにランクアップ!
しかしいつまでたってもカティ大佐呼び方が「大佐」なあたり、見事にワンコ気質を証明するコーラサワーなのであった。
沙慈とルイス
地球に降り、平和に暮らし始めた二人。この二人が幸せに生きる事ができるか否か。それこそ、セカンドシーズンの一つの要だっただけに二人の幸せに拍手。
しかし、片やソレスタルビーイングに一時所属。片やアロウズに所属……と、これからの人生大変そうな二人だ……。
ビリーとグラハム
あれ? ビリー騙されてない(ヲイヲイ)?
そんなビリーの後ろ、「飲酒女じゃなくて武士道男を見つめていなさい」(ヲイ)とばかりにゆらっと現れるグラハム・エーカー!
二人の活躍は、劇場版に期待……?
ソレスタルビーイング
新たな再生を果たした世界にあっても、歪みを正すため活動し続ける事を誓うソレスタルビーイング。
ティエリアはヴェーダの一部となり、アレルヤはマリーと共に脱退したとあっても、「世界の抑止力」刹那やライル達は未だ戦い続ける覚悟である。
軍もソレスタルビーイングに対してはこれまでとほぼ変わらぬ立場をとっているように見える。リボンズ死後のゴタゴタやら何やらもあったのだろうし、ソレスタルビーイングに対するリスクも計算にあるのだろう。
やはり、「罰を受け入れる」姿勢に変わりがないところが、刹那達の決意を表していて小気味よいポイントだ。
総評
『機動戦士ガンダム00』セカンドシーズンを思い出してごらん。こんな事あんな事あったでしょー。
と思い出してみると、やっぱり刹那やミスター・ブシドーの奇行・珍言・迷言の数々ばかり思い浮かんでしまうのは、まぁ、しょうが無い事として(ヲイ)。
「未来は誰にも撃ち落とせない 」
『DAYBREAK'S BELL』のこの歌詞が象徴するように、誰もが未来を願い、戦い、変わり、そして生きた。『00』セカンドシーズンはそんな物語だったように思う。
特にファーストシーズンよりも強調されていたのは「変わる」と言う部分だった。戦いしか知らなかった刹那が、純粋種のイノベイターとなり、そして世界の抑止力となるべく生き続けていこうとしたように、個人が変わる事が世界を変える事につながっていく。そんな凡庸ながらも力強いメッセージが刹那の生き方と共に伝わって来たように思う。
『00』世界では、イノベイター能力(脳量子波)はすべての人類に眠っている能力と定義されてる。それは、環境ではなく、自分の意思で人間は変われるはず。と言う『00』が謳う希望に他ならない。
ひとまずアロウズを、それを裏で操っていたリボンズが倒された事で世界は新たな再生へと向かった。だがその再生が歪みを見せた時、刹那達ソレスタルビーイングはやはりやって来るのだろう。ソレスタルビーイングが、刹那が生き続ける。変革への願いは続いてくる。少なくとも、そう自分は強く感じさせられた。その時点で、自分は『00』の魅力にメロメロ(笑)にされっちゃっているのだろう。
いやほんと、スタッフ、キャストの皆様、セカンドシーズンお疲れ様でした! ありがとうございました!
劇場版へ
そして『機動戦士ガンダム00』のストーリーは劇場版へ!
総集編なんかじゃなく、映像を見る限り新作なのだろうか? 太陽炉が開発された木星が舞台に? あの四つの光は? などなど妄想が膨らむ。「来るべき対話」、ついに来るか?