47th sense.「一場春夢!明日の想い出」

ストーリー

 進級したザ・チルドレン。彼女達の前に、兵部がお祝いと称してやって来る。彼女達に、兵部は自らの過去を語り始めるのだが……。

第一感想

 兵部、まさに間男……!
 いや、皆本からザ・チルドレンをかっさらっていく、と言う意味では間男と言えば間男なんだけど(笑)。いや、やはりちょっと違うか。
 ……どうなんだろう?
 以下感想。

きっかけ

 ザ・チルドレンが悪魔になる確率が上がり、ブラスターを渡された皆本。皆本は何が「きっかけ」でそうなったのかを考えるのだが……。
 強いて言うなら、夜勤上がりだからって、ザ・チルドレンを放っておいて寝た事だろうか(笑)。
 男はどこかにスタートラインがあって、それを変えるか何かすれば何かが変わると思いがちだが、結局、そんな都合のいい「きっかけ」なんてあるはずも無い。世の中は連続する波のようであり、思った瞬間から変えていかなきゃ何も変わらない。
 そう言う意味では、皆本はダメな男だなぁ、と思う。

兵部・若作りフォーム

 いつもの学ランから若者服(本人曰く「若作り」)へと姿を変えた兵部。
 と言うか、兵部の中では学ランは一体どういうポジションにある服装なのやら(笑)。
 しかし、永遠の少年(でありたい)兵部が学ランって、そうやって考えていくと凄く哀しくて何だかなぁ。と思う所だ。

普通と個性

 どこにでもある普通の遊園地に連れてこられたザ・チルドレン。三人は生まれ持った超能力のせいで、こういう遊び場で遊べた事が無かった。それ故、ここぞとばかりに弾ける姿が微笑ましくもあり哀しくもあり。
 子どもの頃に「普通」の遊びができなくなると、大人になってからそれは酷いコンプレックスになる事が多い。
 それが自分の生まれ持った個性のせいだとすれば、なおの事だろう。個性は歓迎されないと意味が無く、歓迎されない個性はコンプレックスになって本人にも重荷になっていく。それを活かすためには認めてくれる大人の存在が必須なのだが、ザ・チルドレンはその大人が二人いて、それぞれ正反対だから困りもするし面白くもある。

育ちのいい兵部

 兵部のスプーンの使い方に育ちの良さを見た。薫の食べ方がアレなだけに(笑)際立っている。
 兵部は蕾見家に引き取られて育てられた設定になっているから、そういうのが出ているんだろう。

兵部の過去

 子どもの頃から特務エスパーとして働いていた。自分の能力の価値や仲間、隊長を信じていた。しかし裏切られた。
 と、ザ・チルドレンと似た過去を持つ兵部。しかし似た過去を持っているからと言って、自分とは違う人間の未来をきめつけていいはずも無く。結果、今回は薫と兵部の戦いが勃発する!
「力は細く絞りこむ」と言う自らの教えに敗北し、その成長を肌で実感した兵部。その姿は、まるで孫の成長を見る祖父母のようでもある。
 ちょうどそういう世代であるし。自分が直接育てないからって無責任に甘やかす所も似ているw

未来

 結局、薫がパンドラに行ってしまった未来。あの後、流れで葵や紫穂も仲間になってしまうのだろう。
 つまるところ、誰が悪いかって見捨てる、見捨てないの決断が出来ない薫で、それを止められず甘やかす葵と紫穂。つまるところザ・チルドレンそのものが悪かったんじゃないかなぁ、とも思う。

次回は

 腐女子パティ登場編! いや、おそらくアニメ放送期間内に、そうなる事はないんだろうが(笑)