2nd season #19「イノベイターの影」

ストーリー

 ソレスタルビーイングアロウズの戦いが始まった。ルイスの機体を探し戦場を駆けるダブルオーライザーダブルオーライザーの力が沙慈とルイスをつなぎ、二人はついに対面を果たすのだが……。

第一感想

 ネ、ネ、ネ、ネーナーッ!!!
 沙慈が男を見せて刹那は自己を変革中でアレルヤはハレルヤでティエリアも男前でライルはアニュー大好きで、ミスター・ブシドーには頭を抱えて。男子組が一所懸命やっているのを、ネーナが全部ひっくり返しやがった!
 あの王留美が哀れに感じる程の最後……。
 ネーナの四年越しの意趣返しで、めちゃくちゃ楽しそうなのがまた救いの無い……。
 以下感想。

マリナと銃

 先週マリナの死亡フラグが立った! と思ったら、危なかったのはクラウスの方だった。いや、それを言うならカタロン構成員はそうであると言うだけで死亡フラグが立っているようなものなのだが。
 防空壕の中を移動するマリナはシーリンから拳銃を渡されるが、「子ども達の瞳を真っ直ぐ見られなくなる」と言う理由で拒む。
 マリナのあまりの暴力拒否にイラっとする所だが(事実した)、彼女にとって子ども達と真っ直ぐ向き合う事は、幼少の頃の刹那と向き合う事に等しいはず。一度銃を持てば、少年兵として踏みにじられた刹那の少年時代を肯定してしまう事につながるのかも知れない。
 戦わない事は戦わない事で、マリナの場合大切な戦いなのだ。
 そう考えると逆に、戦う事でシーリンが一人、大きな顔をしているだけのように見えてくるから不思議だ。

「彼女の機体を探せ!」

 ちょっと疑問なのだが、どうやってルイスの機体かそうでないかを見分けているんだろう……?
 識別信号的な、そういうもので?

ガンダム

 割と王道を行くOOガンダムに対し、他の三機は細かいギミックが多くて戦闘シーンでは見ごたえがある。
 ケルディムはシールドビットのアサルトモード。アリオスとGNアーチャー。そしてセラヴィーの阿修羅モードと、セラフィムガンダム等等。
 アロウズが二〇数回追撃に失敗したのも、分かる気がする。双方とも太陽炉搭載型である分、こういうギミックで差をつけていると言う事か。

変革を始めた刹那

 リボンズ(ヴェーダ)が言うには、刹那の細胞はすでに致死レベルにあるらしい。って、やっぱりコイツ刹那を殺す気満々(苦笑)。ガンダムの生体認証はヴェーダを使えば書き換え放題だし、マイスターを殺してしまえばOOガンダムは自動的に自分の物と思っているらしい。 
 しかし刹那は逆に「変革を始め」イノベイターになりつつある。これはリボンズにとって、相当気に入らない事のはずだ。
 最後はリボンズと刹那のMS戦が展開されそうだが……。であるならば、リボンズはどういう機体で来るのかが気になる所。ガラッゾガデッサのバリエーションか。はたまた専用機か。

ダブルオーライザーの光の中で

 ダブルオーライザーの放出する粒子によって、再び人間の意識がつながっていく戦場。
 ハレルヤはいきなり復活してアッヒャー! だし、アンドレイは幻聴呼ばわり。しかし仲間達だけは、刹那の「兵器でも無く、破壊者でも無く、俺とガンダムは変わる!」と言う想いを理解していた。
 刹那も、沙慈とルイスを助ける事で、自分を変えようとしているのだろう。

漢を見せた沙慈

 例え距離が離れていても、銃を突き付けられたとしても、相手の事を心底理解して、一歩ずつ、一歩ずつ歩み寄って抱きしめる。沙慈が……沙慈がついに漢を見せたッッッ。
 あの沙慈が、よくここまで……(ホロリ)。おいちゃんもう涙で前が見れないヨ……!
 しかしそこに現れる邪魔者がアンドレイ。いやあーた、そこは空気読んで出てくるんじゃありません! 
 沙慈が「ルイスを取り戻すための戦いをする」と決意する一方で、アンドレイは「ルイスの代わりをする」とちょっとズレた決意を固めていて……。『00』世界におけるヘタレ男子ナンバー1の称号が、沙慈からアンドレイに移動した瞬間であった。

その頃、ミスター・ブシドー

 腕組みしながら戦場を見物しておりましたとさ
 アンタ、何やってんのwwwww
「ぬるい戦い」はまだいいとしても、「好敵手になる事を拒むか」って! 別に刹那はミスターの好敵手になろうなんて一言も言ってません(笑)。
 愛が愛を重すぎるって理解を拒みって言うかもはや別次元の方向に向いてるミスター・ブシドーの「考え」とは!?

王留美の最後

 その傲慢さでセカンドシーズントップクラスの嫌われ者だった彼女だったが、最後は子飼いのネーナのスローネドライ(変形しちゃったー!)で殺害されると言う無残な最期を遂げる。
 全部持っているくせに、何でも欲しがる浅ましさばかりが先行していた彼女。結局、自分も世界も変革される事無く死亡してしまった。
 変革を望んでいた彼女だったが、「美しさを留める」と言うネーミングが、今となってはひどい皮肉だ。

イノベイターの影

 やんちゃが過ぎて頬を張られるリジェネ。捕獲されたリヴァイヴ。そして、イノベイターとして目覚めたアニュー。イノベイターの影がソレスタルビーイングを覆い尽くしていく。
 ネーナもリボンズの細胞を解析して造られた存在であるから、そういう意味ではネーナも同様か。
 そして、先週のマリナに引き続き今度はラッセが危ない……! 

次回は

 アニューによる強奪作戦スタート! 頑張れライル! そしてハロ(ぇー)!