第43話「ありがとうレイ キツネの話は忘れない」

ストーリー

 世界消防庁で開発された人工知能・カイの教育係になったレイ。カイの心を順調に育んでいくレイだったが、ネオテーラがコンピュータウイルスを街に送り込む超災害を発生される。
 その影響はカイにも現われて……。

第一感想

レスキューフォース』でまさかの感動系!
 いや、第二クールラストの大淵、輝、石黒隊長辺りのエピソードもがっつり感動系なのだが、こちらはまさかの直球ど真ん中系だった事に逆に驚く。
レスキューフォース』、話の幅が広いぜ……!
 以下感想。

AI三者三様

 今回のメインはレイ、そして輝であったが、もう一つの間違いなくAIだった。

人工知能カイ

 世界消防庁が開発した、レスキューフォースをサポートするAI。何でカイなのかと思ったら、名称が「CAI」であった事が判明。ええっと、セントラルAIでCAIなのか? 意外と、ストレート(笑)。
 そんなカイを教育するためにレイが呼ばれる、と言うのにはちょっと違和感を覚えるが、コアストライカーマックスが輝と一緒に成長している事を反映しているのだろうか。
 レイが読んだキツネの話が大好きで、着実に成長していくカイの姿は、この手のAI系の話の王道で胸に来る。
 プログラムの欠陥があり、そのせいで自分が消される事になっても了承していたカイ。だがネオテーラのウイルスのせいで、消えたくないと言う想いが表に出て暴走状態に陥ってしまう。レイにキツネの話をされて、「犠牲になって欲しいのか?」と訊ねたりする所がまた重い。
 それでも最後はレスキューのために開発されたAIとして、自分の「死」を、人々を助けるための結果として消えていったカイ。大淵に続き、レスキューフォースが助けられなかった二人目の存在となってしまった。

ネオテーラ組

 カイの青臭いとも取れる物言いに比べたら、こいつらはほんと好き勝手やってんなぁ(笑)。
 オメガズッケインの時のように回路と自分を直結し、コンピューターウイルスをばらまく作戦に出た今回のネオテーラ。ズッケインを使わないのは、前に「地道に超災害していく」って言ったのを実行しているからかしら(笑)。
 あと、サーンが無駄に可哀そうですw

コアストライカーマックス

 レスキューAIとして、カイ以上に「成熟」している印象を受けたコアストライカーマックス。
 仲間を助けるために、仲間を破壊するしか方法が無いのなら、それを実行する。「今、危機にあるのも仲間だ!」とR1マックスに返すコアストライカーマックスも、語られていないだけで同じAIであるカイを破壊するのにためらいがあったのかも知れない。

レスキューの心

 人を助けるために精いっぱい自分にできる事をやる。例えその結果命を落とす事になっても、それは結果でしか無い。命を落とすため、犠牲になるためにレスキューをする人間など一人もいない。
 ある意味で、大淵の死に対する一つの答えにもなっていた今回のエピソード。
 一見「自己犠牲」のように見えるキツネのはなしをバックに、自分にできる事を全力でやっている「だけ」のレスキューフォースのメンバーの活躍を見ているとそう思う。
 敵を設定して倒さなくても、人を助ける事に全力を尽くす存在はそれだけでヒーローなのだと言う事が分かる。

次回は

 第四クールから、寿里→隊長→輝→レイと各隊員をフィーチャーする話が続いていたが、次回はついに響助登場!
 って、アニキ度って一体(笑)。そしてスーパーレスキューマックスと空中で大決戦している熱帯魚(?)がシュール過ぎるwww