2nd season #10「天の光」

ストーリー

 アロウズの追撃を振り切り宇宙へ出た刹那達は、サポートメカ・オーライザーを受け取るためL3へ向かう。その頃アロウズは、中東最大の反連邦勢力を攻撃するため、メメントモリを動かしていた。

第一感想

 新兵器メメントモリが登場!
「汝、死を忘れるなかれ」と言う意味で、常に死を忘れず、「毎日しっかり生きていこうぜ!」って意味の言葉なのに(どんな解釈だ)、これじゃあ「お前ら、連邦に逆らったらぶっ殺すぜ?」的な脅迫メッセージにしか聞こえない! まぁ、そうなんだけどw
 ちなみに、これを作る資金を出していたのもアレハンドロ・コーナー
 スローネを作り、リボンズの細胞からトリニティを造り、GN-Xを作り、ついでにメメントモリ……。つくづくアレハンドロが、リボンズの財布として搾取されていた事が分かる。何かもう、アレハンドロが可哀そうで可哀そうで……。
 以下感想、

二人のスタンス

 スメラギとカティ大佐、二人の戦術に対するスタンスが明らかになったアバンタイトル
紛争は無くなる事が無い。故に適切な戦術を持って早期解決をはかる
 それが二人の戦術に対するスタンス。しかしスメラギは恋人の死をきっかけに、ソレスタルビーイングへと傾倒していく。しかしスメラギ本人も「紛争根絶」なんて出来るわけがないと半分思っていて、ある意味で、これも彼女の現実逃避の一つだったのかも知れない。 

世界の現状

 連邦が情報もエネルギーも軍事力も牛耳っていて、もはや中東だけではどうにもならない……。
 いやほんと、これ中東はどうにもならないだろ(笑)。……と笑うしか無い。
 マリナが何とか解決策を見出そうとしているが、それはどこまで有効なのか。しかしその方法が、刹那達とはまた違った方法で世界を変えていけると思いたい。

裏目コーラサワー

 いつもはその空気の読めない所が癒しになっているのに、今週は完全に裏目にw

VSガラッゾ

 驚異的な速度で現れたガラッゾイノベイターであるブリング。
 ガラッゾ自体はガデッサのバリエーション。GNフィールドを装備している事からも、ガンダムで言うとヴァーチェ/セラヴィーに対応する機体だろうか。高速移動もしていたので、むしろキュリオス/アリオスの流れを汲むのかも知れないが。
 00ガンダムのGNソードⅡも切断する能力を持っていて、その性能はガンダムに勝るとも思わない。
 しかし、ガンダムにしろガデッサガラッゾにしろ、みんな名前の最初は「ガ」なのねー……。

新メンバー

 L3の秘密基地に、ソレスタルビーイング新メンバー二人が登場。それはおやっさんの嫁(笑)と、アニューの二人。
 犯罪者揃いのテロリスト連中からも、「犯罪者」呼ばわりされるおやっさんに吹いたwwwww
 そして、アニュー・リターナー。ええっと、ネーミングといいビジュアルといい、どこからどう見てもイノベイターです。どうもありがとうございました(笑)。
 ライルといい、新生ソレスタルビーイングは何と言うスパイ天国。ツインドライブやオリジナル太陽炉のデータを奪うためのスパイなのだろうか?

沙慈とマリー

 こんなにルイスの事を知っている二人なのに、ルイスの事が一言も話題に上らない事が歯がゆいw
 二人の間で交わされた「覚悟」と言うのは、今後大きなファクターとなりそうである。

因縁の再会

 ひょんな所で再開した、ネーナとサーシェス。ネーナはミハエル、ヨハンの仇を討とうとするが、当然サーシェスに敵うはずも無い。
 ここで気になるのが、ネーナが成長している事だろうか。リボンズの細胞を元にしたのなら、当然ネーナが成長するはずが無い。しかし現実にはネーナは成長している。
 イノベイター達は受精卵から成長したのではなく、細胞一つ一つをブロックのように組み合わせたものなので、そういう所からすでに違っているのかも知れないが。

統一と画一

 メメントモリを使用するリボンズに対してリジェネが一言。こういう厭味をさらっと言えると言う事は、やはりリジェネは特別なイノベイターなのか。
 しかし画一とはよく言ったもので、現状はそうとしか言いようのない強引さ。
 もともと、ソレスタルビーイングが滅んでもかまわなかった理由は、まったく同一の性格を持った組織として、アロウズがそれを引き継ぐから、と言うのがあったからだが、それにしても暴力的過ぎるやり方だ。
 情報を制限される事の怖さがよく分かったエピソードである。

セルゲイの安否

 まだまだアンドレイとの和解やら何やらで、アンドレイは無事!……なはず!?

ダブルオーライザーガンダム

 オーライザーと合体し、ついに安定してトランザムを使用する事が出来た00ガンダム。しかしその圧倒的なパフォーマンスは当初の予定を軽く超え、二〇〇%を超える力を発揮する。
 まさしく当代最強のガンダムであるが、しかし、こんなに強かったら逆にその強さをどう宣言していくか、それが逆に気になる所だ。

ハレルヤ復活!

 大量GN粒子と脳量子波の組み合わせで、ハレルヤが復活! おまッ死んだんじゃ無かったのか!? 寝てただけかよwwwww
 まぁ、二人は分かち難い存在なので、片方が生きているのに片方が死んでいる、と言うのがそもおかしかったのだが。新型サポートメカGNアーチャーも登場し、ようやくアリオスにも春が来る!?

距離と時間を超える

 しかし個人的に、ハレルヤ復活よりもGN粒子と脳量子波の組み合わせは時間も距離も超える、と言う所が一番気になった。
 これを利用すれば、例えば、光年単位でもタイムラグ無く通信できるシステムの構築が可能になるのかも知れない。そうすれば太陽炉とも併用して、まさしく外宇宙に乗り出す時代も近いと言うわけだ。
 そうすると、違う意味で、ソレスタルビーイングが壊滅しなければいけなかった理由も分かる。
 ソレスタルビーイングが、と言うより、本当ならオリジナルの太陽炉が破壊されなければならなかったのではないか? 刹那はソレスタルビーイングガンダムと誤解しているが、その本質は、むしろ太陽炉の方にある。
 統一がなされた人類が、外宇宙に乗り出す際、最初のステップとして木星にオリジナル太陽炉を作るため旅立つ――それが、計画の一つだったのかも知れない。