2nd season #09「拭えぬ過去」
ストーリー
サーシェスとアルケーの追撃をしのいだ刹那達は、宇宙へ上がろうとする。だがそれを追い、アロウズは周到にトレミーを狙う。
そしてその作戦には、イノベイターのリヴァイヴが新型MSガデッサで参加していた。
第一感想
え゛!? ミスター・ブシドーって自称じゃ無かったんだ……ッッッ!?
今週はもう、それが一番の驚きだった。周りが勝手にそう呼んでるだけだったのかよ! 我らがミスター・ブシドーことグラハム・エーカー(なんてこった! 全然気がつかなかった!)は、別段正体を隠すつもりも無かったらしい。
……いやあの、それにしたってあの陣羽織は……。仮面は、まぁ、GN粒子のせいで再生治療ができなくて顔の傷を隠している、みたいな言い訳が、まだきくのかも知れないがあの陣羽織は……(笑)。
多分ブシドーとか呼ばれる最大の原因は、仮面よりもそっちだろうに。自業自得じゃんwwww
以下感想。
00&セラヴィーVSアルケー
刹那とティエリアとサーシェス。因縁の戦いが今ここに始まる!
しかし『00』において「最もプリミティブな戦闘本能」を体現するサーシェスとアルケーは当然強い! スローネツヴァイが強化されただけあって、さらにパワーアップしたファング、脚部のGNビームサーベル等等を駆使し、00ガンダムとセラヴィー相手に互角以上に渡り合う!
ここら辺は、「サーシェスやっぱりTUEEEEEE!!!」と言うしか無い。第四世代ガンダム四体がかりでようやく「不利」って、どんなパワーバランスだ!
サーシェス本人は今でも元気いっぱいだが、やはり四年前はただではすまなかったらしく、曰く「体の半分消し炭」になったようで、再生治療でようやく復活したらしい。復活したのは、意外と最近の話なのだろうか? アルケーを受領して連邦の一員となっていると言う事は、再生治療はリボンズ持ちなんだろうなぁ。とすると、現在のサーシェスはリボンズに借金を返すために働いているのか(笑)。
セラヴィーも隠し腕などのギミックで対抗するが、やはりサーシェスにはまだ及ばない。と言うか、新世代ガンダムはこういう細かいギミック、多いな!
天使達の対立
片や人類を超えた存在として人類を導くイノベイター。片や滅びるべきだったソレスタルビーイング。
二つの天使軍団の対立は本来イレギュラーだが、それを利用する事で世論を煽り、アロウズの権限を拡大していこうとするのがリボンズの目論見のようだ。
この世論のガンダムアレルギーは相当のもので、プラモインストや外伝設定では、あまりの嫌悪ぶりにGN-Xにスローネと似た装備はつけられないわ、アヘッドをガンダム似に設計できないわだの、惨憺たるものがあるようだ。
圧倒的有利なアロウズサイドだが、リボンズもイオリアの計画をきっちり把握していなかったりと一抹の不安が残る。
と言うか最大の不安は、リジェネとネーナ、そして対立を煽り立てる王留美なんだろうが。ほんとタチの悪い女である(苦笑)。
ストーキング・アンドレイ
ルイス、別に感謝しなくていいんだよ。その男、きっちり調べてるから(笑)。
ちょっといい奴と思わせておいてそれかよ! まったく、「男」ぶりが父親と違って下がりっぱなしの男であるw
でもまぁ、あの事件は刹那達の転機ともなった大事件なので、大々的に報道されたとしてもおかしくは無いか。アンドレイのストーカー疑惑は、今は、灰色に限りなく近い黒でw
沙慈と刹那
沙慈とルイスと刹那。この三人を結ぶ糸が毎週、少しずつ近づいていくのがもどかしくてもどかしくて……。
三人そろっての再会で、どんな修羅場になるのかと思うと胃が……。
ルイスがアロウズを抜けるのか。沙慈がソレスタルビーイングを抜けるのか。はたまた……と、色々な意味で暗い未来が待ち構えていそうだ。
大気圏離脱
トレミー2は収納した各ガンダムのトランザムを利用する事で、単体での大気圏脱出が可能! なんとまぁ、恐るべき性能よ……!
逆に言うと、これくらい出来ないとたった一隻の戦艦で世界と戦えないと言う事か。
ライセンスを持つ男(?)
リヴァイヴもミスター・ブシドー同様、ライセンスを持つ男(?)らしい。やはりこのライセンス、リボンズが与えているようだ。
サーシェス、ブシドーと問題児をそろえているリボンズであるが、やはりそれだけ、彼自身の実力が相当高いと言う証左だろう。
まぁ、目的のためならアレハンドロにまで仕える男だから、それも頷ける。けど、ノベライズを見る限り、アレハンドロがリボンズに一方的に貢いでいたとしか思えないからアレハンドロが不憫だ。
罪の告白
ライルに対し、自分がディランディ一家を殺したテロ組織に入っていたと、ロックオンと同じように打ち明ける。
しかしライルは、「過ぎ去った過去よりも未来のために戦う」と、刹那を責める事は無かった。ロックオンが家族に対し執着しすぎていた事、一方でライルはカタロンのスパイである事など、そういう事を差し引いても、ライルは少々ドライな部分があるようだ。まぁ、ロックオンの情が深すぎた……と言えるのかも知れない。
この言葉に対して、揺れるのがティエリア。使命と感情の間で揺れるティエリア。この揺れが、再び悲劇につながりそうな予感だ。今度の戦死者は、ライルではなくティエリアなのかも知れない……。
スメラギの戦術予報
トランザムを利用して大気圏脱出→魚雷の爆発を初速加速に利用→大気圏脱出中に00ガンダムを射出し、待ち伏せに備える。
と、ある意味で豪胆を通り越してアホじゃないか、と思わせる無茶ぶり戦術予報。ガンダムで無いとこなせない常識外れの戦術だ。
しかしこれこそ、スメラギが戦術予報士たる資質なのだろう。機体やパイロットの技量を限界まで生かす事で常識外れの戦果を残す反面、技量が足りないと戦術が活かしきれない……。
おまけに、ついにカティ大佐がスメラギの存在に確信を抱き、メッセージまで送って来た。これからは二人の戦術予報士の戦いがますます激化していきそうだ。
ちなみに、スメラギの悲劇については、今月の『電ホ』の外伝に掲載されているので要チェックだ!