2nd season #02「ツインドライヴ」

ストーリー

 00ガンダムのツインドライヴのテストが行われるが、マッチングは思うような結果を出さない。現状可能な組み合わせはすべて試され、残る希望はエクシアの太陽炉のみであった。
 ツインドライヴのマッチングが行われる最中、刹那は地球に降り、ロックオンの双子の弟・ライル。そしてスメラギをソレスタルビーイングへと誘うのだった。

第一感想

エクシアと……Oガンダムと……俺がいる!
俺達の――ガンダムだ!

 00ガンダムと共にせっちゃん大活躍っ! アヘッド共をぶった切るアクションと、刹那の精神的成長のマッチングに体が震えた。
 これまでは「俺がガンダムだ」「俺達がガンダムだ!」の言葉通り、自分や仲間達をガンダムそのものに当てはめていた刹那。
 しかし今では、エクシア、0ガンダム。そして戦い続ける仲間達。それらすべての「世界を変える。その志の体現」として、ガンダムを指している。
 もう刹那の中では、ガンダムと自分達は別々の存在としてきっちり切り離されているようだ。
 前回もそうだったが、改めて刹那は「成長」したんだなぁと感慨深く思うのだった。
 以下感想。

ツインドライヴ

 トランザムと並行して送られてきた新システム。これまでの数々の「仕込み」から見てもそうだが、イオリアはほんとに用心深い。
 二つの太陽炉を同調させる事で粒子発生量を自乗すると言う恐ろしいシステム。二倍じゃないよ、自乗だよ!
 しかしそれ故にマッチングが難しいようで、0ガンダムエクシアの組み合わせ以外は安定起動しなかった厄介なシステム。0ガンダム→(ガンダムアストレア)→エクシアのつながりの通り、因縁深い組み合わせだ。
 だがストーリー終盤では、胸部にもう一つ太陽炉を組み込む「トリプルドライヴ」とか登場しそうだ(笑)。

集う人々

 まだまだストーリーは序盤。かつての懐かしい顔ぶれが段々集まってくるのが興味深いところ

アロウズ

 アロウズにはカティ大佐からソーマ、アンドレイ。さらにまたいつか聞いたようなセリフを言う(笑)仮面の男が集まってくる。
 先週はソーマが柔らかくなったのに驚いたが、今週はカティ大佐もちょっと柔らかくなっているように感じた事に驚く。
 まぁカティ大佐は「職務に忠実、かつ優秀」ってだけで、一般的な女性(と言うか人間?)としてごくまともな感性を持っているようだし、1st seasonから何一つ変わっていない人、の代表格みたいなキャラクターかも知れない。と言うか、周りの連中がおかしすぎるんだ(苦笑)。
 また、あれから四年も経っているのだし、セルゲイとは「指揮官」「大人」と言う目線で話が合いそうなので、その流れでセルゲイの人となりやソーマの事を知ってもおかしくはないだろう。セルゲイだって、息子の事を軽々しく他人に言うような男ではないだろうし、知らないのは不自然ではないし。
 ……さて、もう三十路になっているコーラサワーはカティ大佐とどうなっている事やらw

CB編

 新メンバー、かつてのメンバーを誘う刹那。一人はロックオン(ニール)の双子の弟・ライル。そして酒浸りになっているスメラギさん。
 ライルはカタロンのメンバーと言う事もあり、「兄の遺志を継ぐ」「カタロンに有利な方針を採る」と言う二面からCB入りしたようだ。分かってはいた事だが、フェルトとティエリアの動揺が切ない。
 そして、酒びたりのスメラギさん。
 ビリーの家に転がり込んで、ダメ人間街道まっしぐら。と言っても、CBのやって来た事を考えると、「負けた後も再起のため雌伏」なんてよっぽど強い人間じゃないと出来る事じゃないので、スメラギさんを責める権利なんてないだろう。
 もうヴェーダと言うデータも無い以上、戦術予報士にかかる責任も重くなる。むしろ逃げる方が普通だ。しかし、そこで戻って来るのがスメラギさんなのだ。次週、相変わらずマイナス思考に浸りながらも、再びCBとして戦う道を選ぶのか。
 それにしても、わざわざビリーの前で「元CBの戦術予報士でした」と言うせっちゃんは鬼か。鬼だろwwwww
 グラハムに続いて、ビリーまで心をえぐらんでもwwwww

沙慈、真実を知る

 ルイスの事件でCBに対して敵意を持っていた沙慈。しかし閲覧していたデータベースから、ルイスを襲ったのがスローネ達であった事を知る。さらにCBメンバー再起の理由が、「償いのための変革」である事も……。
 ここまで来たら、沙慈がCB入りするのはある意味で確実な流れのような気がしないでもない。2nd seasonラストで刹那が死亡し、その後を継いで沙慈が「刹那」になる……そんな流れが安直に想像できる。
 しかし個人的には、あくまで沙慈は「ただの」沙慈として物語に関わって欲しい。現状、それは圧倒的に難しい事ではあるし、平凡な少年だった沙慈が戦いに参加するのは当然の流れなのだけれど……。やはり、戦場にいる沙慈に違和感がある(ルイスもだが)。
 ルイスといちゃいちゃしていた「あの頃」が忘れられない、一視聴者の妄言。

CBの償い

 変革を促し、世界は地球連邦と言う名前で統一される。結果として歴史上例を見ない変革を促したCBだったが、そこではまた、無辜の人々の血が流れ続けている。
 それを罰と受け止め、償いとして次なる変革を促すために再起する――。ラッセから語られたCB再起の理由。何と強い事か、と素直に感嘆する所だ。
 巻き込まれるのではなく、自分から戦いに飛び込んでいく、と言うのは『ガンダム』シリーズから見れば邪道かも知れないが、この「心の強さ」の描き方は『ガンダム』シリーズ随一だと思うポイントだ。

キャラクターズ2

 先週語らなかったキャラクターを中心に。

ラッセ

 生き残っていたラッセ。「大人の男」である事とCB予備ガンダムマイスターである矜持に支えられたいい男だ。

ミレイナ

 新キャラであるミレイナ。
 ミレイナはちょっと「です」がウザイ、と言う印象だ(ヲイ)。ミレイナはイワンの娘で最年少メンバー。さらにクリスの後釜であるので、「です」は仕方ないのだが。
 ところでミレイナはラッセの事を「アイオン」と呼んでいたが、これはラッセの本名なのだろうか?

マリナ

 姫が誘拐されてしまった!
 説明によると地球連邦は統一のため、弱い国を切り捨てているようなので、アザディスタンなんてすごく危ない……。
 そんな情勢の中誘拐されたのだから、そりゃ無事じゃすまないだろう。ガンダムに乗った王子様、せっちゃんの救出が待たれるところだ。

王留美

「世界が変わりさえすればどんな世界になったっていい」と言っていた彼女だったが、その変化のために戦いを誘発すると言うとんでもない美女に成長していた。その下にあのネーナがついているのだから、それはもうただで済むはずもない。何だこの火薬庫みたいな女二人!
 紅龍の苦労が目に浮かぶ……。

レミー2

 あ、さすがに武装化してるw
 初代の徹を踏まないのは立派だが、GNアームズはどうしてるんだろう? 新型ガンダムとGNアームズって接続できそうにないし……。まさかトレミー修理のため分解(ぇ)!?

00ガンダム

 GNフィールドを実体剣で切り裂く「ガンダム戦を想定したガンダム」と言うエクシアのコンセプトをさらに先鋭化し受け継いだ、まさに当代最強「俺達のガンダム」!
 ツインドライヴの自乗粒子と武装の切り替えのスムーズさなど、様々な部分で高い性能をアピールしている。このままトランザムを使ったらどうなるのか……? まさか三倍の自乗で九倍!? などと頭の悪いパワーアップも思いつく。実際、トランザム使ったら自爆の危険性があるようだからしばらく使わないだろうが。

次回は

 アレルヤ救出作戦開始!