ファイナルファイル「東京デッド・オア・ラブ(後編)」

ウインク一つで

 ほんとに戦車を奪った!?……と思ったら、マリアンヌとリュシエンヌがNPPサイドの戦車を奪っていたんだとさ。い、いつの間に! しかもその後は、涼子が戦車の上に仁王立ちになって堂々と進軍! な、ナポレオンか貴女は!

由紀子の暴走

 東京が戦場に。そんな異常事態を前に、ついに由紀子もコワれてしまった。
 隊員を締め落とし、マシンガンを撃ちまくって高笑い! ああ、ついにお由紀まで……と頭を抱えたくなるような、慰めたくなるような不思議な気分になってしまったw

涼子ともなみ

 涼子と同一の存在でありながら、しかし涼子がいる限り、決して涼子にはなれないもなみ。しかし泉田がもなみを全肯定し、瑠璃子を全否定した事でもなみも涼子サイドへ。
 しかも単に同じ側に立つだけではなく、涼子の立場を虎視眈々と狙う、「最高にスリリング」な生活を送る事になった。
 何とも涼子らしい物言いであり、それだけに爽快感すら感じさせる。

さよなら東京タワー

 ああ、東京タワーが……! 予告でも言っていたけど、ほんとに壊しちゃったよ!
 新しい東京タワーに期待。

璃子と野長瀬の正体

 二人の正体は、反魂の術で蘇った存在だった。瑠璃子は偽物も術が使えるので、第二・第三の瑠璃子がいくらでも作れる事に。
 そして野長瀬も同様の存在だった。本人は知らなかったようだが、涼子に惹かれたのも納得だ。他ならぬ彼自身が怪奇そのものだったのだから。

総括感想

 アニメオリジナルで構成されたアニメ版『薬師寺涼子の怪奇事件簿』であったが、これが出色の出来栄えだったと思う。
 泉田と涼子のまったく進展しない関係性や、それぞれのキャラクター性などもしっかり確立されていて、ブレもなかったし。瑠璃子関連でこれからも第二・第三の続編が作れそうなので(笑)そちらにも期待したい。
 スタッフ・キャストの皆様お疲れ様でした!