ファイル09-D「東京デッド・オア・ラブ(前編)」

 自分が石動瑠璃子により作られた生人形だと知らされ、動揺するもなみ。また泉田も、瑠璃子が仕掛けた爆弾により負傷してしまう。
 由紀子に周囲の人間を任せた涼子は、単身瑠璃子に戦いを挑む。

第一感想

 一人で戦う涼子が無謀すぎる!
 相手は自衛隊やら日本施設警察やら、戦車、ヘリまで使い放題の連中。それに対し一人とはいくらなんでも無謀がすぎる。
 でも泉田が復活すれば、ウインク一つで戦車だって止めてみせる! だが泉田はそんな涼子の想いにさっぱり気がつかない!
 この伝わらない感が『薬師寺涼子の怪奇事件簿』の魅力だよな、と再確認した所で以下感想!

自殺する涼子の秘密

 たびたび泉田が悩まされてきた自殺する涼子の悪夢。これは実は、夢では無かったらしい。
 石動瑠璃子が作り出した生人形。三体作り出されたもののうち、一体目は自殺。二体目は生亡者に。そして三体目がもなみに。
 悪夢に登場したのは、この一体目のようだ。しかしその映像が夢としてあらわれるとは……泉田も相当涼子と縁があるんだなぁ(笑)。

もなみの存在理由

 なぜもなみが涼子そっくりに作られているのか? その秘密が明らかになる。瑠璃子は涼子を殺し、もなみを涼子とすり替えJACESを乗っ取ろうとしていたのだ!
 そしてスパイだった野長瀬はもなみと結婚し婿養子となり、支配を盤石とする予定だったようだ。
 なんとも性格の悪い事を考える連中である。もなみは泉田への想いを刺激され、危うく涼子を撃ちそうになる。
 そして野長瀬は、涼子の「ドラ寄せ」を自分のものとしたいらしい。なんとも、救いの無い連中である。最後に痛快な敗北を期待。

涼子と由紀子

 まったく関係がないのに巻き込まれ、ついにキレる由紀子。
 しかし涼子は芝を、すなわち瑠璃子を潰すために、周囲の人間を確保する人間が欲しかったのだ。それが由紀子だった。
 ある意味で、彼女を信頼しているからこそ巻き込んだ、と言い返る事が出来るのかも知れない。

悪魔と契約した女

 ほとんど兵士と変わらない連中に追われ、戦車、ヘリと兵器に追われぼろぼろの涼子。彼女の元に現れるのは、やっぱり泉田!
 彼と再会した途端に復活し、笑ってみせる涼子はまさに女王様。次週の最終話では、女王様の華麗なる反撃がスタート!

次回は

 ついに最終話! さよなら東京タワー!