第32話「新世界・もう一人のキバ」

 一九八六年。
 ルークを倒し、幸せな日々を過ごすゆり。彼女は音也と結婚しようと言い出すが、音也は及び腰で……。そんな時、音也は真夜の正体を知るのだった。
 二〇〇八年。
 互いの正体を知らず、傷つけ、手当てをしあう渡と深央。名護にバウンディハンターの修業を無理矢理させられる渡は、昔からの友人・登太牙と再会する。

第一感想

 太牙登場!……あれ? あなた確か、レジェンドルガの洗礼を受けた人じゃ……?
 と言うのが一番気になった所(笑)。
 案の定、サガは最後にちらっと顔を見せるだけだったしなー。
 以下感想。

タツロット大活躍

 と言うか、体の裏側? の部分がえらく露出していたのが印象的だった。やっとタツロットが「ドラゴン」らしく見えてきたような気がする。

キバ対クイーン/渡と深央

 深央はキバ=渡と知らず、渡はパールシェルファンガイア=深央と知らず戦い合う。
 戦力的には、近距離はキバが。中・遠距離ではパールシェルファンガイア有利、と言った所か。
 互いに手当てをしあう所では非常にいい雰囲気だっただけに、変身後のバトルを見るのが辛い所だ。

結婚と言う宿命の鎖

 音也みたいな自由人は結婚を嫌うと思っていたが、ものすごい及び腰で吹いたw
 ゆりにルークと言う重石、または鎖が無くなってしまったために、凄くキラキラです。

チェックメイトフォーの宿命

 不透明だったそれぞれの役割がようやく明らかになった、チェックメイトフォーの宿命。

  • キング…ファンガイアを守るため、人類の進化に貢献しそうな人間を殺害する。
  • クイーン…人間を愛するファンガイアを殺害し、キングと結ばれ子をもうける=ファンガイアの純潔を保つ。
  • ビショップ…すべてのファンガイアの在り方を管理する(キング/クイーンと言えども例外は無いらしい)。

 やりたい放題だったルークが許されていたのが、彼の役目がファンガイア以外の種族を均等に間引く事、だとか、とどのつまりは戦闘担当だったからだろう。
 どうでもいいが、ビショップが上から目線すぎて吹いたw
 もうクイーンに対する畏敬の念だとか、あって無きが如しだな、おい。

森の中のキャッスルドラン

 キュンッ(ぇ)。

真夜と音也

 ゆりが「結婚」なんて現実の極みを持ち出してくるのに対し、真夜はその正反対。
 ヴィヴァルディにヴァイオリンを習っただの、「天才は生活なんかしちゃいけない」など、その才能を愛し、その妨げとなる事すべてをやんわり否定してくれる。現実がつける傷を癒してくれる……。
 やっべ! これは音也も堕ちるよ! 墜ちるよ!
 しかしゆりがただで音也を渡すわけもなく……。真夜が一人で渡を育てる事になったのも、ファンガイアとしての都合のほかにゆり側の都合もありそうだ。 

バウンディーハンターをする理由

「俺がなぜバウンディーハンターをしているのか分かるか?」
「ボタン集めのため……とか」
 渡の中での名護の評価が分かった(笑)。
 今週が太牙の登場もあって、名護が単なる妖怪ボタンむしりと言うか、二枚目半な役どころだったのが哀しかったなぁ……。ものっそい無視されてたしw
「追いなさーい!」「何をやってるんだ君はー!?」だとか、ひたすら叫んでたしなぁ。

登太牙と言う男

 会社を経営し、人類の進化に貢献しそうな人間を殺害する、ファンガイアのキング。
 ビショップをして「歴代のキングの中でも一、二を争う力の持ち主」と言わしめる底知れぬ力を持つ一方で幼馴染の渡に気軽に話したり、どこか渡に似た雰囲気を見せたりもする。
 基本渡は優柔不断で言い淀むタイプだが、太牙は逆にきっぱり断るタイプか。
 フィアンセ・深央を巡り、渡と壮絶な戦いを繰り広げる予感だが……?

過去と現在のパールシェルファンガイア

 どうでもいいが、なぜそこで力なのだろう……?
 実はアームズモンスターの中で、音也は「アニキ」的ポジションを確立していて、護衛のために三交代制で常に誰かがついていて、たまたま力の番だった……とか。いや、多分出番の都合なんだろうけど(ヲイ)。
 真夜と深央が変身するパールシェルファンガイアは、体表の色が違うだけ。しかし二人の真名が違う所が、結構興味深い所(まぁ、二人は別人なので当たり前と言えば当たり前か)。
 受け継がれる役割自体は変わらないが、その力が発言する形や大きさは、個人によって違う、と言うわけか。

次回は

 ついにサガ登場!