『劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇』
第一感想
本当は先週の土曜日に観にいって来たのだが、ずるずると感想がまとまらなかったらついに木曜日に。まあそんな事はどうでもいいと言うか、つまり長々書かなくてもこの二言で全部片付く。そんな内容だった。
すなわち、燃えて! 泣ける!
いやもう、本当に最高。これでまだまだ続きがあるって言うんだから、ほんとに『グレンラガン』は凄い! 蛇足だと分かっていてもとりあえず長々と。
以下ネタバレ感想。
ストーリー
劇場版の『紅蓮篇』は、アニメ本編の第1話「お前のドリルで天を突け!!」〜第11話「シモン、手をどけて。」 までをまとめた内容となっている。
クライマックスにシモン復活の「アニキは死んだ、もういない!」を持ってくる、このセンスがイカス!
しかも後半はほぼオリジナル! 四天王相手に大グレン団が大暴れする、強烈な内容になっている。各種キャラクターの関係性がさらに見直され、注目度の高い作品に仕上がっている。
特にシモンとニア。そしてヨーコとアディーネ。さらに大グレン団全員が、アニメ本編よりもさらに濃密なものに練り上げられている。
アバンタイトル/ナレーション
劇場版のアバンタイトルは、何とかつて文明の頂点を極めたかつての地球時代からスタート! ロージェノム、そしてアンチスパイラルのナレーションがまた泣ける……!
かつてロージェノムがシモンほどの年齢だった頃、アンチスパイラルが地球を襲撃。ロージェムは螺旋の戦士としてラゼンガン、そしてカテラドル・テラ(超銀河ダイグレン)を駆り、アンチスパイラルとの戦いに挑む!
グレンラガン同様、ラゼンガンと合体し超銀河ラゼンガン(仮)と化し、強烈な一撃を繰り出すロージェノム! しかしアンチスパイラルの多元宇宙迷宮を始めとした力の前に敗北。その後ロージェノムが螺旋王として人類を地下に押し込め、地球に君臨するまでが描かれる。
アニメの一話では別次元のシモンがアンチスパイラル相手に啖呵を切っていたが、まるきりそのオマージュであるシーンが嬉しい。しかしロージェノムがやるとまた違った、重々しい雰囲気があっていいなぁ。
第一部
第一部はキタンを始めとする黒の兄弟、ロシウ、ギミー、ダリー達の出会いを戦いは省略し、カミナとシモンの関係性を描き、さらにヨーコ、ヴィラルについての演出が重要視されている。
当然、第一部最大の目玉はカミナの死、であるが……。カミナの死はやはり覆せず、アニメ同様死亡する事となってしまった。さよならカミナ……劇場版の雄姿を、自分達はきっと忘れない。
第二部
第二部は相当スピーディーに、オリジナルシーンがふんだんに使われ、この『紅蓮篇』における最大の目玉、と言っても過言では無い。
四天王(三人だけど)+1集結!
大グレン団をとりかこむ、各四天王のカスタムガンメン達。ニアを人質にすると言う卑劣なシトマンドラの行為が、シモンの心に火をつける! シュザックに囚われたニアを助けるため、一人でガンメンの装甲の上を這い上がっていくシモンが熱い。
アニキは死んだ! もういない!
もうこのシモン復活シーンでぼろぼろぼろぼろ泣いてしまって……! 劇場版でさらにパワーアップした超絶口上は必見!
ヨーコ対アディーネ
さらに劇場版オリジナルシーンとして、ヨーコとアディーネの白兵戦カットの追加が挙げられる。
ヨーコは、愛したカミナが皆に残した遺産を守る戦い。アディーネにとっては、実は「いい仲」だったチルミフの遺産を奪い返す戦い……。と、それぞれ「惚れた男の物を守り抜く/取り戻す」と言う思いを持っての戦い。
シモンと同じように、その死を背負って戦うヨーコの存在が強化され、非常に印象的なシーンだった。
そして、螺厳篇へ。
カミナの死を振り切り、一回り大きくなったシモン。四天王を打ち破ったが、その前には螺旋王ロージェノムとラゼンガンが待ち構えている……!
シモンとロージェノムの死闘。そしてアンチスパイラルとの戦いが楽しみ! 期待に胸を弾ませつつ次回へっ!