宮村優子×磯光雄『電脳コイル6』

電脳コイル〈6〉 (トクマ・ノベルズEdge)

電脳コイル〈6〉 (トクマ・ノベルズEdge)

 ノベライズ『電脳コイル』第六巻。
 第六巻は、ヤサコやハラケン、そしてタマコが本当の意味での「仲間」の重要性に気がついて行く過程が描かれる。
 以下感想。

感想

 ヤサコが嫌われる事を恐れるために他人を心配するフリをしている事。
 ハラケンがカンナにこだわるあまり一人で黒い事でも何でもしようとしている事。
 そしてタマコがもう使えないメガネや仲間との思い出に拘泥しすぎてドツボにはまっている事。
 これらが丁寧に描かれ、仲間とか友情とか、人とつながる事で理解できる温かさ、と言うものを実感させる。と、そこでよりのもよってカンナのメガネから「すべて、壊せ」なんてメッセージが発信されるから吃驚!
 なまじ温かい気持ちになっていただけに。インパクトは絶大だ。
 次巻は十月発売予定。しかも、せっかく共同戦線を張っていたコイル電脳探偵局と黒客が仲間割れの危機……?