岡田麿里 藤咲あゆな 浦畑達彦 吉田玲子『ARIA 四季の風の贈り物』
小説ARIA ?四季の風の贈り物? (MAG-Garden NOVELS)
- 作者: 藤咲あゆな,浦畑達彦,岡田麿里,天野こずえ,吉田玲子
- 出版社/メーカー: マッグガーデン
- 発売日: 2008/01/10
- メディア: 新書
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アニメシリーズの脚本家による、春夏秋冬それぞれの季節にあわせた短編集。『ARIA』シリーズらしく、四季の美しさとそこに生きる人間の姿を描いた珠玉の短編ぞろい。
以下感想。
春
火星に憧れた灯里とは逆に、地球に憧れる青年を描いたエピソード。春は旅立ちの季節……旅立ちの期待や寂しさの大きさが描かれる。
秋
両手袋から片手袋になるための希望の丘への試験の試験管となったアテナと両手袋の姿を描いたエピソード。火星観光業界の花形・水先案内人。しかしその中でも輝かしい部分ばかりではなく、暗く影を落とす部分もある。
そんな影の部分を描いて、暗いエピソードになる――と思いきや、アテナのどんな時でも、希望は持ち続ける、と言うメッセージがその影を照らす大きな要素になっている。