あきさかさひ『キミキス pure rouge(2) 〜思い出のラストシーン〜』
キミキス pure rouge 2 -思い出のラストシーン- (ファミ通文庫)
- 作者: あきさかあさひ,J.C.STAFF
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2008/01/30
- メディア: 文庫
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ノベライズ独自路線をひた走った展開で終了。アニメにある種のトラウマと憤りをお持ちの方でも安心です(笑)。
以下感想。
映画撮影の主人公、ヒロイン役を演じる事を経て、仲を深めていく光一と星野さん。転校と言う自体を経ても、むしろそれを乗り越えて結ばれたカップルになる。
とその裏では、摩央姉ちゃんと甲斐が分かれたり、甲斐と深月が心乱したりと色々ありました。
明日夏が身を引くことで、二見さんとの三角関係も実に正常に処理された。
でも秀逸なのは、アニメでも効果的に演出されていた一輝のブランコジャンプシーンを二見さんサイドから描かれた事でしょうか。あくまで一輝サイドから描かれた決意が、二見さんサイドからも描かれて、彼女の決意を表すいい描写だった。
やはり、どろどろ病んでいない恋愛小説と言うのは王道ながらいいものだ、うん。