朱川湊人『ウルトラマンメビウス アンデレスホリゾント』第4話「怪獣使いの遺産(中編)」(『ジャーロ』2008.SUMMER)
ストーリー
メイツ星人は身柄引き渡しに三日間の猶予を人類に与えた。GUYSは今後の対策を練るが、そこで隊員達はかつての事件を知るのだった。
第一感想
『ウルトラマンメビウス』ノベライズ「怪獣使いの遺産」中編! 中編って……え、ええー!? 勝手に期待したせいで妙に肩透かしを食ったのでした。
以下感想。
会議
今回はほとんどフェニックスネスト内の会議の様子が描かれる。その中でGUYS隊員全員がメイツ星人を地球人が殺した事件を知る事になった。
隊員の中にウルトラマンと言う異星人がいる。これそのものを「難しい問題」を感じているのが実はカナタ一人で、リュウ達はメイツ星人との問題のみを「難しい問題」だと捉えて慎重になっている……と言うのが感想。
カナタが緊急措置のため仮隊員から正式な隊員となったため、カナタの過激な一面が強調されてしまっている。
兵士
カナタはGUYを「軍」。隊員は「兵士」であるべきだと思っている。
しかしそれが一番の意識のズレで、むしろGUYSはサコミズ隊長がウルトラマンと同じ意識の高さまで上り詰めようとして結成された組織でもある。
それが歴代の防衛組織と一番違う所で、そうであるからこそ、隊員は「兵士」と言う上の命令のまま動くロボットのような存在になってはいけないはずだ。
次回の後編では、こういう所をカナタが知る事になるのだろうか?