#11「ミッシング・バースデー」
映画出演により注目され始めたランカは多忙な毎日が続いていた。一方、アルトの前に兄弟子である矢三郎が現れる。矢三郎に父が倒れたので家に帰るように諭されるアルト。そんな事は知らず、ランカとシェリルの二人はそれぞれアルトの誕生日を祝おうと計画する。
第一感想
夢と希望かー(いきなりコレか)!
まぁ、もはや何が夢と希望を与えてくれるのかは「秘すれば花なり。秘せずは花なるべからず」と言う事で。
シェリルやらクランやら、もうすっかり夢と希望でいっぱいいっぱいですよ(最低だ)!
以下感想。
手に入れたもの、失ったもの
今週はアルト、ランカ、シェリルの三人が手に入れたもの、そして失ったものの対比が印象的だったエピソード。
アルト
アルトは、今回兄弟子の矢三郎を通じ、自分の中に役者の血が流れている事と向き合わなければならなくなった。
これまでの自分を「親に反発してパイロットを目指す青年を演じているだけ」と指摘されたアルト。失ったはずの「役者」からはどうしても逃げられない。だがアルトは役者よりも「本物の空」を選び、シェリルと共にガリア4へ向かう事になった。
役者よりも空を選んだが、結局それも、そういう役を演じていると言われれば言い返すことは出来ない。結局アルトは、空を手に入れる事ができるのだろうか。
ランカ
今回の主役だったランカ。
映画出演から「シンデレラ」と言われるまで注目され始めたランカ。「芸能人」としての「自分」を手に入れ、その扱いは憧れのシェリルよりも大きかった事が勢いを表している。
しかし、その代償として「ただの」ランカとしての時間はごっそり失われ、アルトと会う時間も失くしてしまった。苦労して時間を作って、手作りのクッキーとファーストライブのチケットを持って思い出の丘までやって来て、現れたのがミハエルなのは衝撃的だった(ミハエル何扱い?)。
謎の小動物とクッキーを食べて、一人アルトの誕生日を祝う姿がさびしい。
自分を信じる心
メインキャラクター三人の中で、アルトとランカが常に迷っているキャラクターであるのに対し、シェリルは最初から自信に溢れているキャラクターだった。蓋を開ければ彼女にも不安はあるのだが、それだけに囚われずきっちり「私はシェリル」と胸を張る力があるキャラクターだった。
その姿勢がいつもエピソードを牽引していくのだが、今回もそれが思いっきり現れていた。
アルトは役者よりもパイロットを選んだ自分の選択に自信が無い。ランカは自分の好意を伝えた結果(例えば断られたり、迷惑がられたり)を受け止める自信が無いから好意をアルト任せにする。
裏を返せばシェリルが自信を失った時、アルトとランカが自信を持った時、三人の関係はまた新しい局面を迎えるのだろう。
陰謀
アルト、ランカ、シェリルの三人の裏で、レオンやグレイス達の陰謀は続く。
やはり先々週の男はグレイスだったようで、今週はきっちりと通信を取り合っていた。グレイスは相当体を改造してあるようだから、性別とかも誤魔化せる仕様担っているのかも知れない。
今回のレオンとグレイスの目的はシェリルのようだ。母親のイヤリング繋がりのようだが。ブレタまで出撃して、再び因縁の対決の予感だ。
その他
本当にどうでもいいのだが、アルトの父親の声優さんが三宅健太氏だった。ボビーじゃん(笑)!