たくま朋正『コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー』CODE 16「ナリタ攻防Ⅲ -契約解除-」(月刊『コンプエース』VOL.026)

ストーリー

 C.C.と共にゼロとして眼前に立ったルルーシュを本人と認めず「親友と父親の仇」としてあくまで戦うスザク。そこに現れるマークネモ、そしてアリスのGX。互いが互いの正体を知らないまま死闘を繰り広げ、混沌とする戦場だったが、そこに枢機卿の駆るハドロン砲装備のヴィンセントが現れ、ゼロとマークネモを狙う!
 以下感想。

表紙

 かなり興味深いのが、枢機卿と同じ「ギアスに剣」がついた制服を着ているアリス。『R2』のスザクのように、アリスが本国で出世する、と言うストーリーなのか?

スザクの器

 ルルーシュの提案(仲間になる)を蹴って、ゼロと戦うスザク。もちろんゼロの圧勝かと思いきや、予想に反してスザクが優勢! その理由はワイヤードとしてのスザクの器は、ルルーシュを超えているためであるらしい。何というかまぁ、そう言われればそうすぎてちょっとルルーシュに泣ける。
 スザクの方が、ルルーシュよりも魔王の器って、どんな皮肉だか。

明かされた真実

 これまで互いに知らずに戦いあっていたキャラクター達。それが今回、互いの正体を知ってしまう事になる。

スザク←→ナナリー

 マークネモが未来線を読むより速く動くランスロットにてこずるマークネモ。
 しかしナナリーはスザク自らの名乗りで、ランスロットパイロットがスザクである事を知り、スザクは接触によるイメージからマークネモのパイロットがナナリーである事を知る(しかし、確証を得ているわけではない)。
 一瞬の隙をつき、マークネモがランスロットに勝利するも、まだまだ相手は動ける状態に。

ナナリー←→アリス

 ランスロットにとどめをさそうという所で現れたのがアリスのGX。「ナナリーを守る権力を手に入れる」。その願いのまま、最初から抑制剤を使って戦うアリス。その際の共鳴で、アリスが妹を助けられなかった過去を知る。以前のアリスの韜晦はここから来ているようだ。
 そして、マークネモはそれを知ってアリスが自分を騙した裏切り者と怒りをあらわにし、機体を失ったアリスを殺そうとする。だが、そこでナナリーの「本当の能力」が覚醒し、ネモとの契約を強制解除していく!
「ギアスの契約を強制解除する」と言う、この作品の根底を覆す能力をナナリーが持っている事が明らかになった。しかし、契約を解除しちゃったら戦力が……という所で、ナナリーの正体もアリスにバレてしまう。互いの正体が互いにバレてしまったが、アリスはイレギュラーズにナナリーを売るわけにも行かない。それが、アリスが枢機卿側に立って戦うフラグ、か?

枢機卿、登場!

 ヴィンセント+ハドロン砲。そのフロートシステム装備と言う豪華なナイトメアフレームに乗って現れた枢機卿
 目的は、エデンバイタルに関わる者=ルルーシュ/C.C.とマークネモの殺害にあるようだ。ルルーシュ曰く「呪われし愚弟」だそうだが、その紋章はジャンヌのもの。この戦いって、やはりC.C.VSジャンヌの戦争の延長戦、なのか?

次回は?

 単行本がほぼ半年期待できない状態なので、雑誌掲載分は貴重。次回に期待大!