#02「ハード・チェイス」

 バジュラからランカを守るため、VF-25を駆り戦うアルト。難を逃れたアルト達だったが、元のパイロット・ギリアムの死に衝撃を受け、名乗りもせずその場を立ち去ってしまう。
 その後、軍とS.M.S、そしてランカとシェリルまでも、アルトの行方を追い始まる。

第一感想

マクロスF』第二話。まったくクオリティが落ちないこの凄まじさよ。
 ランカやシェリルの歌の使い方が巧いのもそうだが、挿入歌に『突撃ラブハート』が! これは嬉しい。体験したリアルタイム『マクロス』だったし。作中では一〇年以上経ってるのに、まだまだ健在なのねー。と言うか、シェリルとバサラが共演とかしたら血を見る事になる、ようなならないような。
 しかし、シェリルもMyバルキリーを手に入れようとする事だけは確かだ(ヲイ)。
 以下感想。

アルトが語るべき生き様とは?

 VF-25の元のパイロット・ギリアムの死を看取ったのはアルトただ一人。その死に衝撃を受け、黙り込み、扱いの不満とバジュラへの疑問をぶつけるしかない。二度目のスクランブルを前に、バルキリーで戦おうとするも、オズマに「ノリで」その言葉を口にした事を見抜かれ殴り倒される始末。
 歌舞伎の女形の家庭に生まれ、その出自から空に逃げ出したアルト。しかしそこに本物の空は無く、偽者の空には戦いと死が充満していた。その場のノリで戦うことなんて許されない。ならばアルトが語るに足る、戦う理由=生き様って何? それを言葉に出して、行動する事がアルトに課せられたものだろう。

シェリルとランカ接近遭遇

 シェリルとランカ。それぞれ互いの素性を知らないまま遭遇。
 シェリルは夢をかなえた特別な人間。ランカは夢を見ているだけの平凡な人間と言う構図だが、実はランカの歌にバジュラが反応していたりと、ランカもまた特別な人間なわけか。そんなランカを、プライドが高くて周りを振り回すばかりのシェリルが、大サービスする時のあの優しげな視線がいい。
 ランカはアルトに助けられた礼を。シェリルは舞台栄えするアルトをスカウトに来たとか、そういう流れのようだ。アルトがとりあえず戦う事は決定しているんだろうけど、シェリルに逆らえるとは思えないし、どうするんだろ。