Episode 11「AQUA PROJET」

 ジンは支配された世界の真実を知るため、ケイとエスと共に科学省への潜入を試みる。そこで明らかになったのAQUA PROJETの概要だった。



 三部作シリーズを見逃して数ヶ月……。人づてにようやく視聴できたので感想を。
 以下感想。

おいしい男、ケイ

 この世界の情報を支配し、操っている者がいる!
 それを知ったジンだが、DEUS上層部に訴えても聞き入れては貰えない。そしてケイとエスと共に、科学省への侵入を開始する。
 今回のエピソードは、「信頼」と言う言葉が大きく圧し掛かってくるエピソード。
 ジンはエレアを、ケイとエスを信頼し、この世界の真実に迫ろうとする。しかし、DEUSエージェントであるケイとエスはそうもいかない。ジンが正しいと信じている事が真実であれば、これまで自分達の信じている事は偽りになってしまう。
 任務を受け、密かにジンを監視していたケイ。ジンに銃を向けるケイの迷いを晴らしたのは、ケイに対するジンの信頼だった。三ヶ月前、記憶を喪っていたジンにケイがかけたこの言葉。

ジン「わからない。俺は何を信じて良いのか」
ケイ「少なくとも俺はお前の味方だ。なんでも話してくれ」

 ケイにとって、半ば本気で言ってなかっただろう言葉。ミッションを円滑にこなすための建前見たいな言葉をジンは信じていた。ある意味主体性に欠けていたようにも見えたジン。しかし本当は、他者を心の底から信じられる人間だった。
 それに心打たれたように、「撃つ気なんか無かった」とおどけてみせるケイがに感じる男の魅力。やはりコイツはおいしい男。

AQUA PROJET

 ついに全容が明かされたAQUA PROJET。最初は水に特殊な波動をあて、新たなエネルギー源として確保する計画が、パラレルワールドへのゲートを開くという思わぬ副産物を生み出した。政府は、これを使ってもう一つの世界を侵略しようとしていたのだ。エイリアンの侵略に晒される世界は、その実、他の世界を侵略するエイリアンに他ならなかった。「HOPELESS」の時の侵略兵器も、実はこの計画のために使われるものだったのかも知れない。
 エレアの迫真の演技で時間を稼ぎ、もう一つの世界を守ろうとするジン達。そこに、無数のエージェント達が迫る。
 予定調和の域を出ないけれども、それでも裏切りに次ぐ裏切りの予感でハラハラさせてくれた今回。次回はいよいよ最終話。