たくま朋正『コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー』CODE 15「ナリタ攻防Ⅱ -白き騎士と黒き魔王-」(月刊『コンプエース』VOL.025)

 ゼロが起こした土石流により孤立させられたコーネリア。ゼロを前に絶対絶命の危機に陥ったコーネリアを助けたのはスザクの駆るランスロットだった。ゼロ対ランスロットの戦いの中で、スザクはゼロから過去のイメージを見せられる。



『ナイトメア・オブ・ナナリー』ナリタ戦パート二。本編以上にぶっ飛んだ事になってきて、驚愕の展開に!
 以下感想。

ゼロVSランスロット

「人とナイトメアフレームが対等に戦闘している」と言う本作ならではの恐ろしい構図。むしろゼロがランスロット相手に一歩も退いてないのが怖いッ。
 音速を超える散弾を停止させ、ランスロットヴァリスを喰らっても平然としているなど、こちらのゼロは変わらず無敵を誇っている。

百年戦争の魔女達

 アニメ本編以上にブリタニアが歩んできた歴史をストーリーに絡めている本作では、百年戦争時代の二人の魔女の戦いが描かれる。

C.C.

 一人はもちろんC.C.。以前名前だけ登場したジャンヌに傷をつけられ、その復讐のために幼いヘンリーに力を貸しジャンヌを倒し、イングランドに勝利をもたらした。
 しかし策略によりC.C.は魔女として火刑に処され、ジャンヌの呪いにより不死となってしまった。
 本編以上に超常的な存在として描かれ、そして同じように男運の無い(ヲイ)。

ジャンヌ

 名前はジャンヌ・ダルク、と思いやジャンヌ・ダアク。ダークとかけているようだ。そして、その顔立ちはスザクそっくり。C.C.も同じエデンバイタルからギアスの力を手にする存在でありながら、C.C.は代償(契約)付きのギアスユーザー。一方ジャンヌはスザクのように、契約無しで能力を行使できるワイアードであるらしい。
 ルルーシュとスザクの争いは、ここから端を発している、とここでは描かれる。

魔王ルルーシュ

 ゼロの正体は果たしてルルーシュか。それともC.C.か。その結論が今回明らかに! その正体は、ルルーシュでもありC.C.でもある、両者が契約し作り出した魔王としての姿であるらしい。
 それは例えば、ナナリーとネモがマークネモを作り出すようなものであるらしい。
 ナナリーが幸せに暮らす事の出来る「優しい世界」を作るために、「一緒に来い」とスザクを大胆に勧誘するルルーシュ
 もちろんスザクがそれに応じるはずもないし、さらにこの外側ではマークネモとイレギュラーズとの戦いがあるわけで、さらなる混迷が待ち構えている予感だ。