第26話「行くぜ ダチ公」

 ついに変形した超銀河グレンラガンで、アンチスパイラルの軍勢を蹴散らしていくシモン。だが、大グレン団のメンバーはアンチスパイラルのしかけた罠――多元宇宙の迷宮に閉じ込められてしまう。



 迷った時や間違った時、奴はきっと来てくれる。多元宇宙に閉じ込められたシモン達の前に、あの男が現れる!
 以下感想。

もはや何でも有りの戦い!

 超銀河グレンラガン対アンチスパイラル艦隊の戦いは、とんでもなくスケールの大きな戦いに!
 ドリルフィンガーで掴み壊す、惑星を投げつける、グレンブーメランで巨大艦隊を真っ二つ、確立変動弾で確立を操作し、ランダムシュレーディンガーワープで近過去も近未来もロックオン! エンジンの中で銀河が生まれそうな勢いと言うのだから、もう言葉が出ない馬鹿馬鹿しいスケール感にもう笑うしかない。

二つの真実

 アンチスパイラルが危惧するスパイラルネメシス。進化の果てに、ついにはブラックホールとなってすべてを無に帰す――。それはシモンも、ロージェノムすら認める真実。しかし、もう一つの真実がある。それは、「ニアがシモンを待っている!」と言う事実。これを言うのがシモンではなく、ロージェノムであるところにオヤジの経験値の差を感じさせる。オヤジ最高!

多元宇宙の迷宮

 認識した、あらゆる選択肢の中の一つの宇宙へ飛ばされるシモン達大グレン団メンバー。それぞれの宇宙が、どこか今までよりも希望に溢れている所が逆に辛い。

シモン

 カミナと一緒に村を出て、獣人相手にケチな泥棒家業。

ヨーコ

 賞金稼ぎ、モデル、射撃の選手、キタンとの結婚と、現実以上に幸せな可能性。

ヴィラル

 美人の奥さんと子どもと温かい家庭を築く。「甘い夢を見たもんだ」と言うヴィラルの呟きと、それまでの穏やかな表情に泣かされる。

ブータの進化

 シモン達が多元宇宙の迷宮を彷徨っている間、姿を現したアンチスパイラルの前で人型に進化するブータ! 自前の螺旋力とロージェノムの螺旋力を進化したものの、人型になってしまったために多元宇宙に囚われてしまう。
 この時ブータが見た夢が、第1話のアバンだったりするのだろうか? あの副官は、ブータが成長した姿なのかも知れない。

宇宙の真実

 多元宇宙に飲み込まれるシモンの前に現れたのは、我等がアニキ、カミナ!
「もし」「たら」「れば」なんて関係ない。自分の決めた未来がお前の宇宙の真実だ!
 そうやって、迷った時にやってきて一番欲しい言葉をくれる――それがカミナ! そりゃシモンだって、あんな情けないカミナを殴り飛ばすよ!
 カミナが死んだ時のように、「あばよ」ではなく、みんな一緒に「行くぜ」で決める。シモンだけでなく、ヨーコもカミナとのキスの記憶から飛び出し、すべてのメンバーを引き連れてアンチスパイラルに解析されるニアの所へやってくる!
 成長したシモンがカミナ達の想いと一緒に、アンチスパイラルをついに蹴っ飛ばす!

次回は

 ついに最終話! 戦闘因果に風穴を開ける一人の男の物語、ついにラストに(と言っても、世間ではもう半年も前に終わっているのだが……)!