椎名高志『絶対可憐チルドレン(10)』
- 作者: 椎名高志
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/08/10
- メディア: コミック
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第一〇巻は「国王陛下のチルドレン(4)〜(6)」「絶対可憐ワイルド・キャット」「とっておきの日」を収録。
以下感想。
「国王陛下のチルドレン」
ノーマル王子とエスパー巫女さんが結ばれてハッピーエンド――と思わせておいて、実は海の向こうの国でもチルドレンの事は予知に出ていた、ときっちり物語の本流だったと分かるエピソード。
しかし、蕾見管理官のこの一言が心に沁みる。
若い連中はね、伝統やしきたりなんてその気になればいつでも破壊できるのよ。
今の日本でこんなに若者を評価してくれるのはもはや蕾見管理官だけ!?
「絶対可憐ワイルド・キャット」
しばらく出番が無かったナオミがメインキャラにったのが。普段は真面目な優等生。カレーうどん食べるのに失敗したりと、萌えとムカつきの板ばさみで複雑なエピソード(笑)。
相手に話を聞いてもらうためにピアノを破壊したりと、しかしこんなバイオレンスなところが出てくるのがナオミだなぁ。
エロオヤジこと谷崎に相当な嫌悪感を抱いているナオミだったが、今の「他人を信じる」素直な性格に育ててくれたのは感謝しているらしい。おお、そうだったのか……!
とびっくりしている間に、いつの間にか親衛隊が誕生。あれ!?
「とっておきの日」
成長した薫が、葵と紫穂をパンドラ(?)のメンバーに誘いに来るという衝撃的なシーンからスタート。
だが、このエピソードの本質はそこではない。本質、それは「兵部、まるで間男」、これに尽きるwwww
あと兵部のファッションセンスはよくも悪くも戦前らしい。学ランはOKでも若者が着るような服は「若作り」みたいで嫌とはどういうわけか。