『ドラゴノーツ -ザ・レゾナンス-』第21話「決別 -継承せし者-」

 カズキとウィドーばかりか、仲間であったはずのライナ達まで攻撃したギオ。彼は自ら「タナトスの後継者」となったと宣言し、トアを救うため連れて行こうとするが……。




 今週の感想を書く前に一言。公式HPの用語集には気をつけろ!
 タナトス、レゾナンスなどの重要用語にはガッツリとネタバレが! 関西在住は一週遅れだから、こういうのはキツイ……orz
 いや、全部隅から隅まで読んでしまった自分が言う事でも無いかもしれないが。やはり好奇心には勝てない。と言う事で。この用語集を読めば、タナトスの目的、ラウムがどうしてまだ生きているか、シャトル事故の真相など、ほとんど説明がついてしまう。いや、分からないよりずっといいんだけど。
 ちなみにジン、カズキ、サカキと、多くのキャラクターの人生を変えたシャトル事故の真相は「アルブム(トア)、アトルム(ノザキ)、ラウム(ローラ)ら三人全員がシャトルにぶつかってしまった」と言う事らしい。え、犯人全員!?
 そんな事は横に置いておいて本編感想。




 タナトスの後継者となり、圧倒的な力を行使するギオ。その動機はトアの体を治す為。地球にいてはどうにもならないが、タナトスになれば治す事もできる。しかしそのために、他の地球産ドラゴンを犠牲にし、ジンとトアを引き離す事も辞さない覚悟。
「自分に出来る事を選んだ」ギオ同様、ジンとトアも「自分に何が出来るか」を自問する。ジンもトアの寿命を聞かされ、もう時間が無い事は分かってしまった。
 互いに道を分かたれたジン、トア、ギオ。彼等が三人小さな家で三人で過ごした日々を悲しむのがジークリンデだった。散々言いたい事言っていたが、「本当は羨ましかった」と言って泣いてくれるジークリンデは本気でいい娘。




 さて今週の白眉は、何と言ってもサカキ。
 ウィドーを足蹴にし、完全に道具扱いするカズキ同様「ドラゴンは道具」と言うスタンスを口では取っているものの、娘の姿をしたラウムが傷ついていれば動揺し、苦しんでいれば手を握って「ここにいる」と声までかけてやる。娘と同じ姿をした存在に感情移入しようとするのを必死で抑えようとしているのに抑えきれないサカキの苦悩。
 このツンツンさんめ! とばかりにサカキが必要以上にかわいく見えてきた。いや待て落ち着け自分、サカキはおっさんだ(ぇ)!
 しかしジンがトアの存在で「その時、僕は思った。一人ではないと……」と思ったように、サカキもラウムに「一人じゃない、ここにいる」と言ってやっているわけで、カズキよりも立派にライバルっぽいポジションだ。
 ラウムもレゾナンスによって「サカキの娘」になっていて(アマデウスが執事をやっているようなものか?)、抗タナトス因子の適合者として本部に連れ去られるにも関わらず、サカキを逃がすために能力を行使する。
 ラウムに守られ、逃走したサカキ。次回予告を見るに、ジン達と共闘してラウムを取り返す――という方向に進んでいくのだろうか。だとしたら、何たるツンデレさん(ヲイ)。



 次回は……と言うより、次回予告が凄かった。特に伏せるような内容でもないはずなのに、「ピー!」のせいで一気に卑猥な内容に(違)!