第二十一話「白と黒のドレス」

 協会の幹部達にゲーティアの首領としての資質を問われたアディリシアは、ゲーティア存続のために結婚を余儀なくされる。幹部が進める相手を「心に決めた方がいる」と断ったアディリシアは向かったのはアストラル。そこで彼女が相手に選んだのは、いつき――ではなく、穂波であった。




 まずはCMに一言。否、二言。
 一つは、雑誌『ニュータイプ』のCM。刹那の「武力介入する!」にお約束ながら吹いた。アニメ雑誌に武力介入って! せっちゃん何する気?!
 もう一つは、『レンタルマギカ』のDVD宣伝CMみかんver.。「お兄ちゃん達」って何だ! 狙いすぎだってんだよ角川ァッ! 
 ……銀行行ってこなきゃッ(アニメイトカードを手にしながら)!




 それはさておき本編感想。
 アディリシアが首領になった新生ゲーティア。しかし父オズワルド、徒弟クライブ、ガラら三名が禁忌を犯し、アディリシアの首領としての資質が問われる厳しい状況に。
 どこの世界でも早く結婚して精神的に成長しろ、と言うのは変わらないようで、協会幹部から結婚して婿を取って経営代理にすればどうか? など持ちかけられる。
 と言っても、「協会子飼いの人間をゲーティアに送り込んでコントロールしてやる」「未熟者に対する嫌がらせ」など、そういう幹部の思惑が透けて見える話ではあるが。
 そんな話を、「心に決めた方がいる!」の一言で切って捨てたアディリシアが向かったのはアストラル。そして結婚を申し込んだのは僕ラオいっちゃん……ではなく、穂波。
 元々結婚を魔術的意味から語ればこちらの意味合いの方が現在の日本の若者の結婚観と比べて比べ物にならないほど意味合いが濃く、強い。
 土地の神様と結婚。新しく生まれ変わるための儀式。女同士の(魔術的な)結婚を奨励している魔術結社すらある。ましてや、アディリシアはアストラルの大株主。会社的にもこんな良縁は実はそうそうあるものでもなく。
 しかしそれに最初から最後まで違和感を持ち続けていたのがいつき。形だけの結婚式〜と言いながら、穂波もアディリシアもドレス、指輪、ネックレス選びに心弾ませ、指輪の交換で互いの内面を見せ合う。そんな事を形だけの結婚式にしてはいけない。そう決断したいつきが、二人を連れて逃避行
 まさかの花嫁(?)強奪に全米が吹いた。いっちゃん大胆すぎ!
 おまけに挿入歌が『歩いていこう』とか……! 確信犯か!
 結局結婚式をぶち壊したのは、協会の幹部なんかの言う事を聞いて素直に結婚式をするのはアディリシアらしくないし、形だけで結婚式なんてするものではない、といつきが感じたから。
 しかしいくらなんでも「相手よりも偉く、横っ面を張り倒すくらいがアディリシアさんでしょ」とか言っちゃうのはどうかと(笑)。素直に評しすぎ。そう言われたアディリシア本人は、通信アイテム踏み潰すと、横っ面張り倒すよりも酷い事していたけれどもw




 まさかの妖精眼フェイント。花嫁(?)強奪と、最近修行の成果か随分頼もしくなったいつき。しかし穂波とアディリシアの二人には敵わない。ED後に池に投げ込まれた指輪を探すハメになったりと、きっちり強奪の報いは受けてしまったのでした。
「で、どっち!?」と次回予告でも言われるのも仕方なし。三輪先生、釜茹で行ってみましょう!
 穂波とアディリシア。二人が同じ少年に想いを寄せているとお互いが心の底から理解した上で、次回から最終三部作スタート!