『ドラゴノーツ -ザ・レゾナンス-』第16話「慟哭 -引き裂かれた運命-」

 アーシムの宮殿から逃れたジン達は、傷を癒すため資源採掘抗に身を隠す。そこで、トアの秘密が明かされる。




 ぎゃーすっ! なんてこった、参ったぜ!
 何て頭の悪い感想しか出てこないほど衝撃を受けた今週のエピソード。『ドラゴノーツ』のような異類恋愛譚は両者の悲恋がクローズアップされがちですが、今週のアキラのような二人の恋愛の成就を心から望んでいる人間が死ぬのは、違う意味で哀しい……。
 メインキャラで死亡は出ないと何の根拠も無く思っていたので特に効いた……orz 




 ジンとアーシムの対面で、「愛の力」肯定組と「愛なんて全てまやかし」の否定組の対立が浮かび上がる。
 肯定組一番の協力者だったアキラ。彼女がジンに力を貸していた理由が明らかになった今回。
 個々人それぞれの理想を投影するレゾナンスで誕生したマキナ。アキラとは正反対の、彼女の理想の女性像を投影して生まれたマキナに対し、姉妹のように打ち解けながら、やはり心のどこかで「ドラゴンを好きになるなんて異常」だと思っていた。しかし、何のてらいも無くトアに会う事を望むジンの姿に、アキラは人とドラゴンの垣根を超えた新たな関係性の歴史を見た。
 相手を信じあい、認めあう心さえ持っていれば。そう望んだアキラだったが、しかしその心とは正反対のアーシム達に彼女の命は奪われてしまう。
 アキラの死を前に、マキナは暴走。白→黒へカラーチェンジし、大変な事に。




 アキラを斬殺したガーネット。彼女の正体が、トア達三体のオリジナルドラゴンよりも前に地球にいたドラゴンだった、と言う事が明らかに。アーシムが宇宙やドラゴンに強い関心を持つ理由も、彼女がきっかけか。
 しかしレゾナンスもしているにも関わらず、アーシムはドラゴンとしてのガーネットには興味も無い様子。また、ガーネット自身もアーシムからの愛は受けていない。
 髪に隠された左目の色は赤。マキナの暴走時も赤だったが、ガーネットも半分暴走しているか、正常にレゾナンスが機能していない? と何らかの異常がある様子。
ドラゴノーツ』において「愛の力」が勝利するには、ジンとトアがアーシムとガーネットの二人の間に存在する「愛」を認めさせ、それを信じさせる事が必要なのではないだろうか。
 ところで、登場するたびに大変な事になっているガーネットの「胸」だが、その正体がドラゴンである事が分かりちょっと安心。あれで地球人とか言われたら別の意味で怖いね(どこで安心してる?)!
 アキラ同様、アーシムがガーネットにレゾナンスで反映させたのが「母性」などと言われれば胸も納得!




 しかし、ようやく再会したジンとトアにも不穏の色が。
 元々、地球産ドラゴンを回収するための任務を帯びたトアは役目を果たすと死ぬ「運命」にある。その証左である聖痕は体に刻まれている。「定め」は帰られない、「運命」は二人の愛で変えていける。そういう世界観の中で、トアの寿命と言う絶対的なものを変えられるためには何が必要か。
 まぁ、言うまでも無く、トアと一緒にジンが実家(タナトス=マザー)にご挨拶しか無いだろうが(笑)。
「お母さん、娘さんを下さい!」
とか冥王星を凌駕する質量の物体に叫んでもらいましょう! 「意地があんだよ、男の子にはよー!」的な気合を所望(ぇー)。
 されど、カズキ同様、手の甲を当てると言う友情のアクションをやってしまったので、最終的にトアは死に、ギオと共にタナトスへ……的な方向もありそうだ。




 衝撃の今回。次回はリンドブルムユニットの面々が驚き放題のジルアード編、完結!