『ドラゴノーツ -ザ・レゾナンス-』第13話「光臨 -示された道標-」

 トアを探すためタルタロスを脱出したジンとギオ。しかしトアの居場所は依然として知れなかった。一方、新小笠原に出現したオストルムを迎撃するドラゴノーツ隊だったが、その圧倒的な力に圧倒される。




 今回の×年前のアバンで、ジルアード軍とISDAとの関係が明らかに。
 冥王星を破壊したタナトスに対し、ジルアード軍がタナトスを破壊するための爆弾を、ISDAがそれを運ぶ新型シャトルを製作する、と言う協力関係にあったようだ。
 しかし新型爆弾は開発できたものの、肝心のシャトルの開発は失敗してしまった。シャトルの代用となったのが、亜光速で飛行可能なドラゴンだったらしい。かくて現在の状況に至るのだが、タナトスからやって来たドラゴンでタナトスを壊そうとする発想が業深い。タナトスとドラゴンに家族を奪われたサカキが発案と言う状況からして、作為を感じるが。最終的に、ドラゴンの殲滅なんかも視野に入れていそうだ。




 今週のエピソード通り、ジンに道が示されたエピソード。一つはトアの行方。そしてもう一つは、ドラゴノーツとして戦う事。
 タルタロスからギオと共に飛び出したジン。おそらトアの歌を頼りに探そうとするも歌は聞こえない(月-地球間の距離もものともしない歌なので基本的に聞こえないなんて事はないだろう)。CSSがカットされた一瞬、トアの歌をキャッチしたジン。トアが火星にいるとついに知る。
 しかしジンの背を押したのはアキラ、ジークリンデ、ライナ。オストルムという強敵と戦いながらジンを送り出す三人をジンは放っておけなかった。「自分は一人じゃない」と、ドラゴノーツ隊を助け、オストルムを大気圏外で爆発させる。
 しかしこれは、トアよりもドラゴノーツ隊の皆を取った、と言う事になる。ある意味トアが遠のいた選択だが、これまで一人きりで、流されるばかり、助けられるばかりだったジンが他人を助けたいと自分の意思を明確に表した瞬間でもあった。
 実はそれこそが一人だったジンの下へトアが現れた本当の理由でもある、とも言えるので、物理的には遠のいた距離は、精神的には逆に縮まっていると言えるのかも知れない。




 ジン達に敗北したオストルムだが、タナトスとノザキが作り出した地球産ドラゴンの抹殺問題。そしてイツキの弟の事もあり、まだまだ今回限りの出番とは言えなさそうだ。
 次回の登場は、果たしていつになる事か。




 火星の宮殿では、アーシム王子のわがままが大炸裂。トアの目論見を看破して、その上で無理矢理「お願い」させて、しかも拒否すると言う悪辣ぶり。さすが新世界の神を目指し、ガンダムだったりする男は違う(声優ネタか!)。
 アーシムに心酔するガーネットの手により、ナナミは無残に射殺されてしまった。最後までキタジマ「先輩」を案じ、先輩に生きた女性であった。しかしよく考えると、この人トアの「愛する人を守りたい」と言う言葉にまっさきに反応したのであった。うむぅ、やはりそうなのか……(ぇ)!




 ついに宇宙に出発したISDA。でもサブタイトルは、ジンとカズキの決別を暗示しているようだ。そうか、いよいよか……! とちょっと楽しみである。