『ドラゴノーツ -ザ・レゾナンス-』第12話「強襲 -灼熱の使者-」

 オストルムと名付けられた第四のオリジナルドラゴンは、しかし忽然と姿を消してしまう。オストルムを探すリンドブルムユニットだったが、発見よりも早くオストルムは街中で圧倒的な力で暴れ始める。




 現れた第四のオリジナルドラゴン・オストルム。同じオリジナルドラゴンであるトアとは違い、人間への敵意に満ちた凶悪な存在として描かれる。
 人間を自分達ドラゴンを変化させる忌むべき存在として捉えている様だが、何故か本人も知らぬ間にコミュニケーターとしての姿を手にしてしまた。このように本人の意思とは別に変化をドラゴンに起こさせる存在が気に食わないようで、それは避難民を焼き払う残酷さにも現れている
 ハウリングスター、アマデウス、マキナ三体のドラゴン達でも止められないオストルムの目的は、トアと同じオリジナルドラゴンの回収のようだが、その前に立ち塞がったのはノザキ。
 先手を打ってISDAの研究材料になっていたオリジナルドラゴンをマグマに投棄し、オストルムに対しドラゴンとなって防戦する。ノザキの正体は、オストルム、トアと同じオリジナルドラゴン。以前キタジマが発見したオリジナルドラゴン・アトルムだった。
 オストルムと戦うノザキもトアやオストルム同様ファーストコンタクト時にレゾナンスし、コミュニケーターとしての姿を手に入れたよう。シャトル事故に責任を感じ、人間にドラゴンの技術を流出させていたか。彼女を遠ざけたのも、マスターを思う心故だろう。
 生まれ持った宿命に対し、マスターを守るという運命を持って戦うドラゴンがまたここにも一人いた。




 トアと話、真実を聞く。その一心だけで行動するジン。ヨナミネの助けを得て、タルタロスにまで辿り着く。しかしそこに狂気のカズキが現れる。
 ジン、カズキ、ギオを巡る三角関係(?)は、もう行く所まで行ってしまった。カズキはジンもギオもがっつり殺害する気だったし、はっきりと「もういらない」とまで言ってしまった。
 サカキの言葉にすがって暴走行為に走っていたが、ここまで来るともう駄目かも知れない。
 そんなカズキを助けたのはウィドー。同じ失ったもの同士、と言う事だが、本当の意味でパートナーになれるかどうかは微妙に感じる。カズキがドラゴンを「物」ではなく「人格」ある一存在であると認めなければパートナーにはなれないだろうし。
 ISDAを離反してジルアード軍に走ってしまうかも……。




 自分の住んでいる地域では、今年の『ドラゴノーツ』の放送は終了。一週遅れの妙に気になる所で終わるのでした。