第11話「シモン、手をどけて。」
大グレン団への美女からの助けを求める緊急通信が届いた。あからさまな罠に飛び込んでいく大グレン団だったが、やはりそれは四天王グアームの罠だった。固い岩盤の檻に閉じ込められた大グレン団。次々とメンバーが諦めていく中で、シモンはただ一人黙々と壁を掘り続けるのだった。
復ッ活ッ。シモン復活ッッ。シモン復活ッッ。シモン復活ッッ。シモン復活ッッ。シモン復活ッッ。シモン復活ッッ。
三話に渡る鬱エピソードの闇を抜け、ついにシモンが復活ッ!
ラガンすらゴミ扱いされ、穴を掘るしかとりえのない「穴掘りシモン」とメンバーから蔑まれた彼の復活を支えたのはもちろんニアとカミナ。
ヨーコには「甘やかすな」「自分で立ち直らせろ」と言われるものの、シモンの側に居続けたニアが復活の原動力になったのは確か。
カミナのようにシモンはなりたかった。でもなれなかった。なれない。ならばどうするのか? カミナの像=偶像を何体も作る「穴掘りシモン」を肯定したニア。
そしてカミナ。第10話でシモンの視点から語られた、地下に閉じ込められた時のエピソードのカミナ視点による語り。
あの時はカミナも不安だった。助かったのは運と、そして最後まで諦めずに穴を掘り続けたシモンだった。シモンがカミナの背中をひたすら追いかけたように、カミナもまたシモンの背中を見ていた。
ニアを助けるため、ひたすらコアドリルで穴を掘り続けるシモンに応えたのがラガン!
常にシモンのテンションにスペックを左右されていたラガンが自らの意思でシモンに応える姿に自分の中の男の子が燃え上がるッ。
お前を信じろ。俺が信じるお前でもない。お前が信じる俺でもない。お前が信じるお前を信じろ。
カミナの言葉の意味を理解したシモンとグレンに乗りシモンを支えようとしてきたロシウの二人で二週間ぶりにグレンラガンが登場!
さらに自らカミナのように、しかし自分の言葉でグアーム向かって前口上!
アニキは死んだ、もういない。
だけど俺の背中に、この胸に、一つになって生き続ける!
穴を掘ったら天を突く!
墓穴掘っても堀り抜けて、突き抜けたなら、俺の勝ち!
俺を誰だと思ってる。俺はシモンだ、カミナのアニキじゃない。
俺は俺だ!
穴掘りシモンだ!!
必殺のギガドリルブレイクも決め、名実ともに大グレン団のリーダーに!
このグアームとの戦いでの挿入歌『happily ever after』の歌詞の、
君に会う前の自分を忘れたみたいに
君が居た頃の記憶を忘れられたなら
どんなにいいだろう
幸せはいつだって失って初めて
幸せと気付く小さな不幸
が泣ける。カミナの喪失の悲しみを涙とともに振り切ったシモンの心情と重ね合わせるとなおさら。
皆でニアと同じような捨てられた姫達を陽のあたる場所に埋葬し、ついに王都テッペリンへと向かう大グレン団。
次回は海で水着っ。