「亀山薫が人質になる これはもはや常識!」こやす珠世『相棒 たった二人の特命係』(ビッグコミックスペリオール』新年1号)

 雑誌『ビッグコミックスペリオール』(新年1号)で『相棒』のコミカライズ版が始まりました。ドラマを観てたら右京さんが宣伝していたので購入。だって右京さんに宣伝されたら、買わなきゃマズイでしょう(笑)。
 タイトルが『たった二人の特命係』なのは別に誤植でも何でもなく、そういうタイトルだから。より二人の「相棒」感が上がったのはいい事ですが、この時点で「第三の男、陣川警部補の出番はありませんヨ」と言われたようで、困る。
 しかし、空気も読まずに現れて、ころっと美女に騙されるのが彼なので、連載が進めばそのうち登場するのかも知れませんけどw




 ストーリーはPre season第1話とSeason 1第1話を足して二で割ったもの。と言っても、トリックも推理披露も存在せず、「人質となった薫を右京さんが救出する」と言う内容に終始しています。
 そう、薫が人質。これが重要。
 様々なストーリー、キャラクターが存在する『相棒』ですが、『相棒』第1話としてスタートするからには、「薫が人質になる」と言うこれだけはかかせないッ!
 飲食店で拳銃突きつけられて人質になり、その次はダイナマイト男の人質になる。一回のエピソードで二度人質になる
 ドラマでも創られなかった新たな伝説を、二次元世界で薫は見事に創り上げるのでした。いや、きっと創られちゃいけないんでしょうけど。
 対して右京さんは、いつもの変人振りを発揮しつつ、犯人、そして薫の命を助けるために単身犯人の懐に入るなど、変化球の人に見せながら、いつでも直球ど真ん中しか投げないキャラっぷりをしっかり見せつけくれました。
 今回は二人の紹介編。ドラマのコミカライズがどんなものになるのかと無駄にびびってましたが、さすがコミカライズするだけあって『相棒』らしいイイ出来でした。
 しかし今回の連載はどの程度続くのでしょうか。単行本一〜二冊分くらいか?