#08「無差別報復」

 ソレスタルビーイングへの報復無差別テロは三大国すべてに広がっていた。ソレスタルビーイングは国際テロネットワークを討つべく全世界のエージェントに命令を下す。その間、ガンダムマイスター達は待つ事しか出来なかった。
 スコットランドに待機していた刹那はテロ実行犯を追うが逃し、警察にあわや逮捕されそうになる。しかし、彼を助けたのはマリナだった。




 刹那とマリナ、運命の出逢い。予告でも、OPでも言われ描かれ確信犯的運命の出逢い。刹那がソレスタルビーイング。マリナが一般市民の意見を代弁する事で両者のスタンスの違いを示したエピソード。
 マリナはソレスタルビーイングを狂信者。一方的で暴力的過ぎると批難する。そのせいで、大勢の人間が死んでいるのも事実。
 しかし刹那はマリナの批難を一蹴。話し合っている間に、もっと大勢の人が死ぬ。ならば有無を言わせず武力介入し手てしまうほか無い。
 平行線を辿る二人。マリナに自分がガンダムマイスターである事を明かした刹那だが、それはマリナが一国の王女だとしても無力な存在で、情報を明かしても殺したとしても、さして影響が無い存在だからか。そしてマリナは刹那がガンダムマイスターだと信じていない。 
 ガンダムという強力な武力を持つ刹那と、無力なマリナの出逢い。今後、ソレスタルビーイングがアザディスタンに武力介入を行う事や、二人の構図の逆転が起こるなど、色々妄想膨らむ二人。
 



 今回はロックオンの過去が少し明らかに。彼はテロで家族を失い、それが原因でテロを憎み、ソレスタルビーイングへの参加につながっていったようです。いつもの兄貴顔で武力介入を「弱いものいじめ」と呼んでいた彼は無く、無慈悲にテロ組織を殲滅するロックオン。
 これも今回の刹那とマリナの会話の内容に沿った内容で、確かにテロ組織は無慈悲に殲滅すべきもの、と言う描写がなされている存在。しかし、そこにいたのは確かに人間で……。
 どんな立場にあれ、確実に人間の命が失われている現実。




 紛争に介入し、これまで三勢力の中でその力を見せつけてきたソレスタルビーイング。しかし国際テロネットワークと言う国家の枠組みを超えた組織を駆逐するため、あえてソレスタルビーイングを利用すると言う勢力さえ現れる。
 されど、それはソレスタルビーイングから見れば大きな目的の第一歩とも言えるらしい。自爆するか、打破されるかないと思っていたソレスタルビーイング。しかしその裏で、三大国と協調、あるいは利用する事で平和を維持していく、と言う大きな考えが上層部にあるのかも知れない。