『灼眼のシャナII』第6話「試練の前夜」

 夏休み明け一斉抜き打ちテストが行われる事になり、その対策のため真竹の発案で勉強会が開かれる事になる。しかし勉強会でも悠二の側にいる史菜に、シャナと吉田の心中は穏やかではなく……。




 原作でもあった勉強会エピソード。
 しかしアニメでは、悠二そっちのけで女性陣ががんがん覚悟完了していく話。されど、悠二が以前にも増して鈍感ぶりを発揮しているのはどういうわけか。
 確か原作では、薄々シャナや吉田さんの自分への好意を感じてはいるものの、「まさか自分にそんな事が」と否定する理由があったような気がしますが。しかし映像で見たら、もう鈍いなんて話じゃなかった……! 
「(吉田さんが史菜のお迎え)係を続けたかったのかな?」
なんて言い出した時には、画面に向かって思わずツッコんだほど。違うから! それは違うからッ!
 ……そんな事はさておき。




 今回は女性陣がジレンマだらけの片思いの状態から「気持ちを通じ合わせる事」を。「日常の貴重性」を男性陣が痛感したエピソードでした。
 百戦錬磨のマージョリーからのアドバイスで、真竹と吉田さんが。そして吉田さんを通じてシャナへ。
 真竹から田中へ。
 シャナ、吉田さん、そして史菜(?)から悠二へ。
 現在の片思いの、自分の思いを持て余すばかりで相手の思いが分からない状態から、相手に自分の気持ちを伝えて、さらに相手の気持ちを理解する事が必要だと悟る三人。
 史菜との仲も、そう悟った事で軟化する事とありなりました。とにかく、自分は自分、と言う事でいいんでしょうか。吉田さんはともかく、シャナは生活能力ゼロ同士(笑)の共感がきっかけでしたけど。
 女性陣はいわば「未来」の重要性を悟ったのに対し、男性陣は「現在」の重要性をしんみりと悟る。
 ミステスであり、いずれ街を出る事を決めている悠二。
 流浪の身のマージョリーに憧れの視線を向ける佐藤と田中。
 そして吉田さんに好意を抱くも、彼女の思いを知っていて言う事が出来るわけもない池。
 いずれもしかるべき時がくれば崩れて終わる「現在」である事が、しんみりとしてしまった要因なんでしょう。
 気持ちを通じ合わせれば、終わってしまう「現在」と変わってしまう「未来」。思いを通じ合わせる=告白と言う重要なイベントへの布石とあいなった今回の結末やいかに。




 そして、嗚呼、何と言う事でしょう。次回は池がもンの凄くピエロな予感wwwwww
 OVA灼眼のシャナSP』みたいな事になるんでしょうか。なるんだろうなぁ。あ、なった(まだです)。




 どうでもいい事ながら、ヴィルヘルミナのベーコンエッグはどんな事に……?