Episode 5「PEACE MAKER」

 未確認飛行物体の落下が確認され、調査に向かうジンとケイ。現場で採取した血液を調べた結果、地球に侵入したエイリアンは侵略ではなく亡命目的だと思われた。事実、ひ弱でありながら社交的な彼らは地球の生活に溶け込んでいたからだ。
 しかし彼らを狙って別のエイリアンが襲いかかる。




 相変わらず空々しさしか感じない今週のモニターの言葉は、「平和で幸福な素晴らしい地球」「平和である事の素晴らしさを表現しましょう」。相も変わらず、凄まじい空虚さ。何が「ハッピープラネット」何だか。
 そんな平和な地球にやって来た亡命エイリアン。彼らは皆、体が弱くても社交性に富んで誰からも愛されるような「人間」だった。
 しかし実は、同星系の侵略エイリアンを殲滅するための道具・オルファムを探していた。
 あれほど平和な地球に適応していたにも関わらず、実にあっさりと「殲滅」と言う言葉を口にして、挙句自分の惑星も滅ぼす結果に終わってしまった彼ら。彼らにとっての平和は、侵略エイリアンを殲滅する事でしかなしえなかった。そして地球人にとって、別の星が滅びた事は痛ましい事でも何でもなく、ただ「愚か」な事なのだった。
 善良すぎるくらい善良なエイリアンと人類の、他者を排除する事でしか獲得し得ない愚かな精神構造が印象に残った今回のエピソード。