『仮面ライダー電王』第38話「電車の中の電車王」
謎の青年カイの罠にはまり、変身もできないR良太郎。暴走するデンライナーとゼロライナー。果たしてこのピンチを乗り越える事ができるのか。
「フルブレーーーーーーーキッ!!!」
電車の中の電車王・キングライナーの最初の仕事は、暴走するデンライナー、ゼロライナーを助ける事でした。それはそれで、正義の味方っぽいですね。
カイの罠にハマり、電王に変身できないリュウタロス。おまけに、洗脳もカイの方が一枚上手で、逆に洗脳され返される始末。ほうほうの体でミルクディッパーに逃げ込むも、愛理=お姉ちゃんには自分は良太郎ではない、別人だと指摘され、追い詰められてしまう。
いよいよ愛理に指摘され、リュウタロスの無敵神話も終焉を迎えました。自分のピンチをよりにもよってゼロノス=侑斗助けられ、愛理とのつながりさえも断ち切られ……空元気姿から、一人でくしゃくしゃになったお姉ちゃんの絵を直すリュウタロスが切ねぇ……。
良太郎からも、タロウズからも特別な末っ子扱いだったリュウタロスですが、今回の騒動の末、自分から謝る、と言う衝撃的な成長を見せてくれました。……と言うよりも、初登場から半年以上かけて、やっと一歩距離が縮まった、と言うのが個人的な感想ですが。
何だかんだで色々感動的な事件を乗り越えてきたと言っても、良太郎からもタロウズからも持て余されてた爆弾小僧でしたし。
特別扱いされていた子供時代が終わり、窓ガラス越しの恋も破れ、リュウタロスはモモタロスのようなちょっと渋いオトナへの道を歩み始めたのでした。または、本当の兄弟への道と言うか。これまでは、文字通り同居人、と言う言葉がしっくりくる関係でしたから。
これからリュウタロスに課せられた課題は、
- 愛理との「生」の関係性の構築。
- 侑斗との協調。
の二つでしょうか。
次回はデネブと契約する前の桜井が登場すると言う事で、必然的に、この二つはリュウタロスにとって大きな課題になるような気がします。
リュウタロスの心の隙間をねっちこ〜くつくカイ。そんなこいつに物申すのは、やっぱりみんなの良太郎!
仔猫を守る母猫のように、
「アンタ、ウチのコに何ちょっかいだしてんの? 文句があるなら直接言いな、逃げも隠れもしないからよォ!」(意訳)
と、決して声を荒げる事無く、弱っていたとは言え「あの」リュウタロスを押しのけて静かに怒りを視線に乗せる。
さすがデンライナーのお母さん(お父さんはハナ。おじいさんはオーナー。長女はナオミ。子ども達タロウズ)。決して声を荒げないところに不退転の決意を感じさせます。
きっと怖いのは、良太郎みたいな身内が傷つけられた事を決して忘れないタイプ。時間の運行なんて関係なく、それこそ死ぬまで忘れない、そんな人種。
侑斗の時にも、その片鱗は見えてますし。
それにしてもこのカイ、イマジンを操るばかりか、自前で時間移動が可能と、さらにワケが分からなくなってきました。しかも過去の世界では砂になって消滅してしまうし……。
もしや過去で懐中時計を見ている桜井は、このカイと対を為す存在なのかな?
片や時間の運行を守る、片や時間の運行を乱す、と言う方向で。まぁ、これは次回以降か。
イマジン達の必殺技も観れて、お得な今回でした。
ってwwwww
贅沢を言えば、あんな微妙なゼクトルーパー改造レオソルジャーじゃなくてオリジナル怪人だったらなお嬉しかったんですが。